VOICE先輩の声
特殊詐欺の被害を未然に防ぎ
安心して暮らせる街を作る。
富坂警察署
防犯係
巡査部長
群馬県出身
小学校から大学まで野球一筋でスポーツに打ち込み、長年にわたり培った体力を社会のために生かしたいと考え、警察官を志しました。そして、警察組織において最大規模を誇る警視庁で多くの職種を経験し、将来の可能性を大いに広げたいという思いで入庁を決めました。特殊詐欺発生状況を分析し、被害を未然に防ぐことを使命とするのが特殊詐欺対策です。高齢者の防犯意識向上を目的とした啓発活動はもちろん、様々な特殊詐欺に関する広報活動にも注力するなど、全ての都民が安心して暮らすことのできる街作りを目指しています。
特殊詐欺の手口は日々複雑化・巧妙化しています。近年では、パソコンやスマートフォンを閲覧中に偽のセキュリティ警告等を表示し金銭をだまし取ろうとする「サポート詐欺」が多発しています。そのような刻々と変化する犯罪を早期に分析し、住民や金融機関への広報などを迅速に実施することで、犯罪被害を未然に防ぐことができたときには達成感を得られます。高齢者のご自宅を1軒1軒訪問し、自動通話録音機の設置などの特殊詐欺対策に携わる際、「一人で不安だったけれど、本当に安心しました。」と感謝の言葉を頂くことが日々のやりがいとなっています。
実際に特殊詐欺被害に遭われた方や、ご自宅に不審な電話がかかってきた方から話を伺い、更なる特殊詐欺被害を抑止するための対策を練ることも特殊詐欺対策の大切な役割です。被害者の多くは不安や恐怖を感じています。そのため、「もし自分や家族が被害に遭っていたら」と考えることで相手の立場に立つことを意識し、日頃から少しでも安心感を与えられるような振る舞いや言葉遣いを大切にしています。また、難しい事案など一人で対処しきれないときは、すぐさまフォローしてくれる心強い上司や先輩がいます。より多くの特殊詐欺被害を防ぎ、被害者を手厚く支えるためにも積極的に仲間と連携することを心掛けています。
更なる経験を積み、分析力や判断力、コミュニケーション能力に磨きをかけることで、1件でも多くの特殊詐欺被害を未然に防ぐとともに、被害に遭われた方々に安心感を与えられる存在になれるよう精進していきます。そして、将来は少年係や保安係など様々な職種を経験して視野を広げ、より多くの都民から頼りにされる警察官になることが目標です。
休日は、映画を見ながらのんびり過ごしたり、得意料理のチキン南蛮を作ったり、ゴルフ練習で汗を流したりと心身の休息を第一に過ごしています。長期休暇には国内外を旅することが多く、近年ではハワイとカリフォルニアに旅行しました。