VOICE先輩の声
署員の要望に応え
警察活動を支える
予算を執行する。
田園調布警察署 会計厚生係
副主査
神奈川県出身
家族ぐるみで親しい警察官の方から仕事の話を聞くうちに、世のために働くことへの憧れが強くなり、兄が地元県警察の警察行政職員として採用されたことをきっかけに、私自身も警察組織を支える仕事がしたいと思うようになりました。地元で働くことも考えましたが、首都を守ることが全国の治安維持につながると考え、警視庁への入庁を決意しました。会計厚生係は、警察署で働く署員一人一人が安心して日々の業務を遂行できる職場環境を整える役割などを担っています。私は会計厚生係長として、光熱水費や廃棄物処理費など、警察署や管轄する交番で掛かる各種費用の管理や支払をする歳出業務を担当しています。
歳出業務を担当する私の下には、田園調布警察署で働く署員から物品の購入や施設の修理など様々な要望が届きます。一人一人の要望を聞き、予算執行に当たり適切な支出であるかどうかを見極め、迅速に判断をすることは容易ではありません。予算上実現が難しいことであっても、「できる」「できない」と即答するのではなく、相手の意図をくみ取り予算執行可能な代替案を提示することで、相手の要望を満たすことができた際は大きな達成感があります。また、係長という立場で部下を指導監督しており、会計厚生係員として成長していく姿は、自分自身の刺激にもなり日々の仕事に励む原動力となっています。
会計厚生係の仕事は幅広く、歳出業務以外にも、遺失届・拾得物の受理に伴う遺失者の調査と返還などの遺失物業務があります。ある時、ネックレスを遺失者に返還したところ、ご家族の形見の品だったとのことで大変喜んでいただいたことがありました。私にとっては何気ない日常業務の一部でも、相手にとっては一生に一度の出来事かもしれないことを実感する経験でした。それをきっかけに、「一つ一つの業務を丁寧に進めていくこと」「一人一人の相手に真摯に向き合うこと」が、私が仕事をする上でのモットーになっています。
これまで培った様々な会計業務の知識を生かして、各課・各係の要望を受けた際には、双方が納得する解決策や代替案を提示し、迅速かつ丁寧な職務執行ができる副主査を目指していきたいです。そして、共に働く会計厚生係員の成長を支え、誰からも頼りにされる存在になれるよう、より一層精進していきます。
令和5(2023)年に子供が生まれ、現在は平日・休日を問わず家に帰れば育児で大忙しの日々を送っています。おむつ替えや寝かし付けなど慣れない育児に翻弄されながらも、子供の成長を楽しむことが今の生きがいです。また、1か月間の育児休業を取得したことは、父親となる覚悟を育む貴重な経験となりました。