VOICE先輩の声
社会の脅威となる
犯罪組織を壊滅に追い込む。
光が丘警察署 組織犯罪対策係
巡査
埼玉県出身
物心が付いた時から刑事として働く父の姿を間近に見て育ち、忙しくも充実した毎日を送る父が、幼い私の憧れでした。自分の将来を考えるようになってからは、自然と父と同じ警察官を志すようになり、刑事組織犯罪対策の捜査員を目指して警視庁を志望しました。現在は、組織犯罪対策係員として、不法就労をはじめとした外国人が関与する事件、犯罪収益の出所を分からなくするマネー・ローンダリング事件、各種決済を悪用した事件のほか偽造カード犯罪などの捜査をしています。このような事件の多くは、組織的に構成された犯罪グループによるものです。日頃から犯罪組織に関する情報収集に努めるとともに、多角的な視野で捜査を行って組織犯罪に立ち向かい迅速に被疑者を検挙することで、社会の脅威となる犯罪組織を弱体化・壊滅に追い込むことを目指しています。
首都・東京には様々な国籍の人がいますので、文化の違いなどから日本人にとっては理解できない慣習などもその人にとっては当たり前な場合もあります。そうした国や地域による文化的な背景も理解した上で捜査を進めるのは難しくもありますが、やりがいにも感じています。また、「被疑者検挙」といえば華やかに聞こえるかも知れませんが、事件捜査は地道な作業の積み重ねです。しかし、その一つ一つに意味があり、捜査員の仕事に誇りを持っています。国際犯罪対策課や他県警察との合同捜査本部に従事し、外国人による偽造在留カードの製造工場を摘発した事案では、その事件がメディアで報道されているのを見た時、これまでにない達成感を感じることができました。
常日頃から「人の気持ちに寄り添える警察官」でありたいと思っています。たとえ、相手が罪を犯した被疑者であっても、「どうしてこのような罪を犯してしまったのか」と背景を探るためにもしっかりと人の話に耳を傾けて聴取するよう心掛けています。また、当番日は暴行や窃盗事件などあらゆる事案の現場に臨場しますが、一つとして同じ現場はありません。どんな事件であっても先入観を持たず、常に冷静さを保つようにしています。
組織犯罪対策係の捜査員として、まずは取調べや書類作成など捜査員として必要な能力の向上に努め、地域住民の方、更には上司や先輩からも頼ってもらえる警察官になりたいです。そして、私の目標である父をいつかは超える刑事になりたいと思っています。
家の中にいるよりも外に出掛けることが好きで、高校時代の友人や警察学校の同期とショッピングや食事に出掛けています。最近では、友人と海を見に行ったり、広い公園のベンチに座って好きな音楽を聞きながら会話を楽しんだりしました。