VOICE先輩の声
法令を駆使して
反社会勢力を撲滅する。
深川警察署 暴力団対策第一係
巡査部長
千葉県出身
幼い頃、弱者を救う正義のヒーローに憧れました。将来を考えるようになり、この世のヒーローとは何かを考えた時、善良な人々を悪から守れる唯一無二の存在である警察官に魅力を感じ、首都の治安を守るという使命の大きさにひかれて警視庁を志望しました。暴力団対策係は、暴力団などの反社会勢力が関与した犯罪の取締りや日々変化する犯罪組織の動向に関する情報収集、入手した情報の分析、暴力団などが関与するトラブルの相談受理などを行っています。また、地域社会に紛れ込む暴力団などを排除するため、管内の民間企業や学校などに対する啓発活動や繁華街などの巡回視察、暴力団構成員の離脱支援、重要な証人の保護などを行っており、業務は多岐にわたります。
都内には日本屈指の歓楽街が点在しています。それらの場所に巣食う反社会勢力と対峙し、情報を収集することは警視庁にしかできない仕事です。様々な法令を駆使して反社会勢力が関与する犯罪を立件し、暴力団員などを検挙した時には達成感が生まれます。また、暴力団員に脅されるなどおびえる日々を過ごしていた都民や国民を助け、恐怖や不安から解放することができた時は、刑事をしていて良かったと思えます。管内で高齢女性が被害に遭う特殊詐欺事件が発生した時には、チーム一丸となって捜査した結果、被疑者を沖縄県内で発見して検挙することができ、仲間の大切さを痛感するとともに、努力が報われたことがうれしくやりがいを感じました。
反社会勢力と対峙する捜査員には様々な法令知識が必要になるので、日々勉強することが大事です。一方で、裏社会の情勢や特有の知識が無ければ暴力団員などとの会話が成り立たず、真実や真相を引き出すことはできないため、法令知識とは別に学ぶ必要もあります。特に組織的な犯罪では、登場する人物や犯罪の背景が入り組んでいることが多く、事件全体を把握する洞察力や捜査経過を記憶する力も大切です。また、反社会勢力の構成員やその関係者と業務上接触することが多いため、それらの者と一線を画すように気を付けています。
鑑識係や機動捜査隊をはじめ、捜査員として様々な事件現場に臨場するなどして経験を積んできました。これまでに培った鑑識技能や初動捜査能力を生かし、社会情勢に応じて犯行形態を変えてくる反社会勢力から都民・国民を守ることに力を尽くしていきます。そして、日々、捜査能力を高め、将来は「警視庁本部の組織犯罪対策部」の一員となれるよう精進し続けていきます。
昔から車とバイクが好きで、休日は3台目となるバイクに乗り、同じくバイク好きの同僚たちと湘南などの海沿いをツーリングしています。また、妻とは旅行を兼ねたドライブを楽しんでおり、首都圏の観光地を訪ねています。