VOICE先輩の声
声の警備力で
人々の安全を守る。
第三機動隊 広報係
巡査長
群馬県出身
幼い頃から「人を守る」ことを使命とする警察官に憧れていました。そして、声の力によって人々の安全を守る「DJポリス」に強くひかれ、世界有数の大都市である首都・東京で、より多くの人を守りたいという思いから警視庁の警察官を志しました。機動隊は、国会議事堂や総理大臣官邸などの重要防護施設を最前線で警備し、様々な不法行為の未然防止に努めています。その中で私は広報係員として、デモ行進の整理などを行う治安警備、大規模イベントなどの混雑による事故を防ぐ雑踏警備等において、声の力によって各種事故を未然に防止し、人々の安全を守る業務に従事しています。
日本の中枢である首都・東京では、大規模花火大会をはじめ皇居乾通り一般公開や年越しカウントダウンなど、人々が密集するイベントが毎年数多く開催されます。警備広報は、一つの言葉により部隊の力を大きく左右することはもちろん、小さなミスが大きな事故につながりかねない業務であるため、常にプレッシャーを感じています。しかし、自らが発する言葉によって人々がルールを守り、無事に警備を完遂できたときには何ものにも代え難い達成感が得られます。都民・国民を守り、さらには共に警備に従事する警察官の仲間たちをも守ることができる、誇り高い仕事であると実感しています。
雑踏警備の現場で心掛けているのは、凛々しくも、優しく明るい警察官であることです。もちろん危険行為を発見した際には毅然とした姿勢で臨みますが、イベントを楽しむ人々の雰囲気を壊すことがないよう、自らも笑顔を絶やさずメリハリを大切にした警備広報を意識しています。また、警備を完遂するためには事前の準備が欠かせません。想定される事故を検討したり、人々に掛けるべき言葉を考えたりと全ての警備において入念な準備を徹底し、自信を持って警備現場に向かっています。
令和3(2021)年に警備広報検定上級を取得することができたので、これからは広報係員として培った知識や技術を後輩たちに伝え、機動隊全体の組織力向上に貢献していきたいです。また、自らも同じ声を使う仕事である警備無線の技術力向上に努めるなど更なる自己研鑽に励み、声の力によって人々の安全を守り続けていきたいです。
音楽が大好きなので、休日は好きなバンドのライブやロックフェスティバルに行きリフレッシュしています。最近は同じく機動隊に所属する女性警察官の先輩と一緒に、京都の音楽フェスティバルで盛り上がってきました。自分の好きなことを大切にできる働き方は、警視庁の大きな魅力です。