特殊詐欺について

令和6年、池上警察署管内での特殊詐欺の被害認知件数は65件、被害総額は約2億1,510万2,191円でした。
今年も、犯人から「あなたに逮捕状が出ている。」「電話料金が未納です。「医療費の還付金があります。」等の騙しの電話（アポ電）が毎日のようにかかってきています。
下記の表は、令和6年池上警察署管内の特殊詐欺被害の種類の内訳です。

このように、池上警察署管内では様々の手口で詐欺の被害が発生しており、地域ごとに被害認知件数を色分けしたものが、下記のマップです。

特殊詐欺の手口は10種類に分類され、その中でも池上警察署管内で発生の多い3種類の特殊詐欺について説明します。

息子や孫を装った犯人から電話があり、仕事に関するトラブルなどを口実に、お金を要求する詐欺。
最近では、警視庁捜査二課や●●県警といった警察官を騙り、「●●県警まで来られますか。」「あなたに逮捕状が出ている。」あなたの口座がマネーロンダリング事件に使われている。」などと言ってLINEに誘導し警察手帳や逮捕状を提示して信用させ、「あなたの口座を操作する必要がある」等と言い、指示した口座に振り込ませる手口が増えています。
警察官騙りのオレオレ詐欺は、高齢者だけでなく、LINEを使用している30代40代の若い世代が被害に遭っています。

区役所の職員などを装い、医療費の還付金等があることを口実に、被害者を無人ATMを操作させて犯人側の口座にお金を振り込ませる詐欺

区役所や税務署の職員等を装い、医療費などの払い戻しがあるからと、キャッシュカードの確認や取替の必要があるなどの口実で自宅を訪れ、キャッシュカードを騙し取る

詐欺の電話には必ずお金、カード等のキーワードがあります。
このような内容の電話があったり、おかしいなと感じたりしたら、すぐに電話を切って、池上警察署に通報をお願いします。

特殊詐欺以外にも最近増加している詐欺の手口として、SNS型投資詐欺、SNS型ロマンス詐欺についても説明します。

SNS等を通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益の出金手数料名目などで金銭等をだましとる詐欺（SNS型ロマンス詐欺に該当するものを除く。）

SNS等を通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る詐欺

「犯人からの電話に出ない」ための対策を推進するため、3つのお願いをしています。
1つ目は、自動通話録音機の設置です。
自動通話録音機とは、自宅に電話がかかってくると、呼び出し音が鳴る前に、相手に対して通話内容を録音する旨のメッセージが流れます。犯人は自分の声が録音されることを嫌うため、メッセージを聞いた後、電話を切ることが期待できます。
現在、自動通話録音機を大田区在住で65歳以上の方を対象に無料で貸出しています。
自動通話録音機の設置を希望の方は池上警察署までご連絡ください。
2つ目は、留守番電話の設定です。
留守番電話のメッセージが流れると、ほとんどの犯人は電話を切ります。
なお、呼出回数を2回以下に変更することで、電話に出る前に留守番電話に接続され、犯人と会話せずに済むことから、呼出回数の短縮設定をすることが効果的です。
3つ目は、国際電話利用契約の利用休止の申請です。
最近の特殊詐欺の電話は、国際電話で架けてくるケースが増えています。
＋1や＋44から始まる桁数の多い電話番号は国際電話です。
このような電話には出ない、架け直さないのが原則ですが、国際電話からの着信を拒否する手続きがあります。
手続きの方法としては、国際電話不取扱受付センター（0120-210-364）に電話をするか、池上警察署に申込書類がありますので、下記までお問い合わせください。