更新日:2023年2月28日
交通少年団結成の経緯
昭和40年代半ば、東京都内の交通事故死者数は800人を超え、子どもの交通死亡事故も多く発生していました。こうした状況下において、子どもを交通事故の犠牲者にしないため、昭和45年11月、全国で初めて小松川交通少年団が結成されました。
結成の翌年には、東京都内における子どもの交通死亡事故が激減するという成果があり、昭和46年以降、各地域で交通少年団が誕生し、昭和49年3月、地域交通少年団の連合体として「東京交通少年団」が結成されました。
現在では、都内98団、約3,000人の団員が活躍しています。
交通少年団活動方針
- 思いやりの心を大切にする豊かな人間づくりを目指しています。
- 各種活動や訓練を通じてルールを守る心を育て、体を鍛えます。
- 互いに助け合うことで絆を深め、友情を育みます。
活動内容
各団により実施する内容は異なります。
基本訓練
交通少年団員として必要な団体行動を身につけるために、「敬礼(けいれい)」、「気をつけ」などの個々の動作や、集合や解散、行進などの団体で行う動作の訓練を行います。
広報活動
街頭での交通安全キャンペーンやパレード、地域の各種イベントに参加し、通行する方々に交通安全チラシや啓発品を配付したり、交通ルールを呼びかけたりして、交通事故の防止を図ります。
ボランティア活動
高齢者施設訪問や道路・公園などの公共施設の清掃活動などを行います。
レクリエーション活動など
健脚訓練や芋掘りなどの野外訓練、スポーツ大会、交通関連施設や警視庁の見学など、様々な体験学習を通じて見聞を広めるとともに、仲間と親睦を深めます。
鼓笛隊など
鼓笛隊やカラーガードを結成している団が複数あります。
鼓笛隊は、ドラムや鍵盤ハーモニカ、マーチングキーボードなどを使って演奏します。
定期的に練習を行い、交通安全パレードやキャンペーンなどで演奏を披露するほか、各団の鼓笛隊が集まって行う演奏発表会があります。
団員
原則として小学生を対象としています。
小学校卒業後も、準指導員という立場で交通少年団活動のサポート役として引き続き活躍している中学生団員や高校生団員もいます。
交通ボランティア活動証明書など
BAGSの活動に積極的に取り組んだ団員には、小学校卒業時期に警視庁交通部長から感謝状が贈られます。
また、希望される方は、活動の実績を証明する「交通ボランティア活動証明書」の交付を申請することができます。
情報発信元
警視庁 交通総務課 交通安全対策第一係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)