更新日:2024年1月19日
あなたの身近にいる方が犯罪の被害にあわれたら、あなた自身もショックを受けてどうしていいのかわからなくなるかもしれません。
しかし、被害にあわれた方にとって、あなたの存在は大きな支えになります。
被害にあわれた方は
突然、犯罪の被害にあった人の多くは、一種のパニック状態に陥り、自分の不注意から被害にあったと自分を責めたり、被害にあって恥ずかしいと感じたり、この辛さがずっと続くのではないかと不安になったりします。
また、自信がなくなる・ものごとを自分で決めることができないという状態になっています。
そして、被害にあったことを他人には知られたくない・そっとしておいて欲しいと思う反面、誰かに聴いて欲しい・でも、信じてもらえるだろうかと悩むことがあります。
被害を知ったあなたは
身近な人が被害にあったことを知ったあなたは、
- あなたも悪い
- こうすれば(しなければ)よかったのに
と被害にあった人の落ち度を責めたくなることもあります。
反対に、
- 自分には何もしてあげられない
- 自分が気を付けてあげていれば
と感じて自分を責めたり、あるいは、被害にあった人と同じような気持ちになって、落ち込んでしまうこともあります。
しかし、被害にあった人が回復して、普通の生活に戻っていくためには、あなたの理解が必要です。
被害にあった人の話によく耳を傾けて聴くことは、被害にあった人が落ち着きを取り戻したり、心の整理をすることに役立ちます。
さまざまな心と体の症状は、時間とともに和らいでいくこともあります。
回復には個人差があり、時間がかかることを心に留め、長い目で見守ってあげることが大切です。
被害にあった人を支えるには、たくさんのエネルギーがいります。
あなた自身も悩んだら、無理をしないで、カウンセラー等、手助けしてくれる機関を利用してください。
被害にあわれた方のために
被害にあった人の話を、ゆっくり、せかさずに聴いてください
被害にあった人が話したがらない時には、話すまで待ってください。
話をさえぎったり、ペースを乱したりしないで、よく聴いてください。
話を聴く時に、嫌な顔をしたり、否定したりしないでください
被害にあった人は、周りの反応に敏感です。
被害にあった人の行動を責めないでください
どんな状況のもとでも、被害にあった人に「非」はないのです。
被害にあった人が、安全な場所にいるかどうかを確認してください
被害直後に怪我などがあれば、病院に行くよう勧めてください。
被害にあった人を1人にしないで、危険なことがあるようなら、しばらく避難させてください。
病院や警察に行く時には、付き添ってあげてください
- 気持ちはよくわかる
- このくらいですんでよかった
- 早く忘れてしまえば
などの言葉は避けてください。
被害を打ち明けられた場合
- 興味本位で話を聞かない
- 非難しない、責めない
- 相手の言うことを否定しない
その人に寄り添って気持ちを聞き、相手を尊重することが大切です。
情報発信元
警視庁 犯罪被害者支援室
電話:03-3581-4321(警視庁代表)
