更新日:2018年12月12日
王子警察署は、北区の中央部を管轄区域とし東西3.5キロメートル、管内面積は6.19平方キロメートル、管内人口は平成29年で約11万6500人です。
地勢は、JR京浜東北線を境に西側が通称山上、東側が山下と呼ばれ、山上は公園緑地、自衛隊十条駐屯地等があり、これらを除いては住宅、商店街となっています。また、山下にはかつての十条製紙や日産化学などの工場の跡地に高層住宅が建ち並び大規模な団地を形成しています。
管内の交通機関には、JR京浜東北線(王子駅、東十条駅)、埼京線(十条駅)、東京メトロ南北線(王子駅、王子神谷駅)及びJR東北新幹線、上越新幹線、宇都宮線、高崎線が走っており、都内でも有数の交通機関を有し、また、管内の南端王子駅から梶原までの1.2キロメートルを、都内に残るただ一つの路面電車・都電荒川線が走っています。
道路状況は、管内のほぼ中央を長さ1.5キロメートルの北本通り(国道122号線)が南北に貫通し、環状7号線、明治通り、岩槻街道、王子金町線などの幹線や準幹線道路が四方に延びています。
警察署の沿革
年月日 | 内容 |
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明治43年3月13日 | 東京府北豊島郡(現在の北区、板橋区の全域及び豊島区、荒川区、足立区の一部)を管轄区域としていた板橋警察署の「王子分署」として王子権現坂下(現北区王子本町1-1)に創設、王子、滝野川、岩淵、日暮里の四町を管轄 |
大正8年6月11日 | 分署から警察署に昇格 |
大正後期 | 王子町大字王子613(現北区岸町1-6-17)に移転 |
昭和28年3月 | 時代文化の発展に伴う人口増加及び地理的な問題があり旧陸軍火薬製造所の一角に新築移転 |
昭和48年2月20日 | 新庁舎建設 鉄筋5階建て、建築延べ面積2300平方メートルの庁舎が完成 |
平成24年11月24日 | 新庁舎建設のため仮設庁舎に移転(旧北区中央図書館) |
平成30年3月17日 | 新庁舎運用開始 |
管内の紹介
王子神社
王子神社は、都内でも屈指の景勝です。
創設の年代は明らかでありませんが、旧記によれば、文保年間(1317年)の頃は熊野神社と称しており、その後、後醍醐天皇の元享年間(1321年)に、土地の豪族、豊島清光が堂宇を起こして規模を大にし、名実ともに武蔵屈指たらしめたとき、王子と改称しています。
初詣や8月の夏祭りで賑わいを見せています。
名主の滝公園
名主の滝公園は、江戸時代の嘉永年間(1848年)に王子村名主の畑野孫八が湧き水を利用して自力で造ったことからその名がつけられ、徳川将軍が鷹狩りの折りに必ず立ち寄られたことなどもあって、江戸時代から名所とされており、明治以降、幾度か改良が加えられました。
現在は区民の憩いの場として親しまれています。
王子稲荷神社
関東稲荷社の総社として、狐にまつわる言い伝えが多く残されています。古典落語「王子の狐」の舞台としても知られており、狐の石造が多数あります。
毎年大晦日には、狐のお面や装束を身に着けた方々が、姉妹社の装束稲荷神社から王子稲荷神社まで行列して正月の参拝をする「王子狐の行列」が行われます。
音無親水公園
音無親水公園は、小平市の東部を源にして隅田川に注ぐ石神井川の旧流路に整備された公園で、石神井川は、北区付近では「音無川」と呼ばれ親しまれ、春の桜・夏の青楓と滝あび・秋の紅葉など四季の行楽の名所、景勝の地です。
全国の都市公園の模範たる公園として、「日本の都市公園百選」に選ばれています。都内では、国営昭和記念公園、日々谷公園、上野公園、水元公園、代々木公園が選ばれており、園内には記念碑があります。
情報発信元
王子警察署
電話:03-3911-0110(署代表)