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名警察犬アルフ号

更新日:2018年3月26日

その名は「アルフ・フォン・ムト・ハイム号」

昭和41年に生まれ、51年9月までの間、爆弾闘争や浅間山荘事件等で揺れる激動の昭和を警察官とともに支えた名警察犬でした。

その優秀さを裏付けるように、警視総監賞2回、警察庁刑事局長賞2回、警視庁刑事部長賞9回など合計109回も表彰されています。

京浜安保共闘グループによる銃砲強奪事件の犯人を探し当てる!

昭和46年2月、栃木県真岡市の銃砲店に電報配達人を装った数人組の男が侵入し、家人を縛り上げ、猟銃10丁と実弾を強奪して逃走する事件が発生しました。

赤羽警察署では、直ちに埼玉県境の橋で自動車検問を実施し、男2名が乗った栃木ナンバーの自動車に職務質問をしたところ、急に発進し、警察官1名を引きずり逃走しました。その後、犯人はカーブを曲がりきれず、大破した車を乗り捨てて住宅地方向へ逃走したため、警察犬の出動が要請されました。

出動要請を受けた警察犬班は直ちにアルフ号を同乗させて現場に急行し、乗り捨てられた車のそばに落ちていたスキー帽を原臭に追跡を開始しました。

しかし200メートルほど先で臭気が消失したため、警察犬担当者は犯人がその付近に潜伏しているものと判断し、アルフ号の引き綱を取り外し、自由検索に当たりました。

すると臭気が中断した地点から約100メートル離れたアパート路地内のゴミ集積場所に潜んでいる男2名を発見し、緊急逮捕しました。

このほか、連合赤軍による「あさま山荘事件」が発生した際には、共犯者捜索の任にあたり、雪の舞う零下15度の山中を約8キロにわたって追跡し、犯人らが隠匿していたダイナマイトや鉄パイプ爆弾を発見したり、多くの難事件を解決したりするなど数々の業績を残しました。

そんなアルフ号も寄る年波には勝てず、昭和51年9月18日、老衰で永眠。享年10歳6か月、人間でいえば約70歳でした。

最期は、担当者に抱かれたまま、眠るように息を引き取ったということです。

アルフ号の受賞したメダルと首輪

情報発信元

警視庁 鑑識課 警察犬係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

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