更新日:2016年7月13日
善悪の判断に従って行動できる子
「学校の規則を破る」「人の物を盗む」といったことは、悪いことだと考えている子がほとんどです。
しかし、友達に誘われたり、どうしてもガマンができなくて、『悪いこと』と知っていても、結局、決まりやルールを破ってしまう子が少なくありません。「悪いことは絶対にしない」という強い意志を持った子に育てたいものです。
善悪の判断が、実際の行動に反映できるようにするには?
決まりやルールを守ることのメリット、破ることのデメリットを教える
決まりやルールを守ることで周りの人から信頼されること、逆に、破ると信頼を失い、最終的には自分自身が辛い思いをしなくてはならなくなること等を、具体的な例を示しながら教える。
相手を思いやる気持ちを育てる
決まりやルールを破ると必ず被害を受ける人がいて、どんなに悲しい思いをするのか、辛い気持ちになるのかを実感できるように教える。
自己評価の高い子
少年相談で、万引きなどの罪を犯してしまった少年と面接をすると、『自分はダメな人間だ』『どうせ頑張ったってできっこない』などと、自分に対する評価が低い子が少なくありません。
自己評価が低い子は、自信を失い、どうでもいいという気持ちから、例え法律に触れることでも、友達の誘いや目先の興味のまま行動しがちです。一方、自己評価の高い子は、自分を大切にしようという気持ちから、自分をダメにすることは極力避けようとします。
お子さんの自己評価を高めるためには?
達成感を持てるように支える
一つのことを最後までやり遂げることができれば、大きな自信になります。辛くなったり、飽きてしまって途中で止めたくなりがちですが、がんばって続けられるように励ましたり、勇気づけたりしましょう。
たくさん褒める
自分の『良いところ』を見つけられている子は自分に自信が持てます。「褒めるところはない」と言い切る保護者の方もいますが、そんなことは無いはずです。例えば、学校に行くのは当たり前と思っているかもしれませんが、「毎日がんばってるね。」と優しく褒めてみてはいかがですか?少し見方を変えるだけで、褒めるところは沢山でてきます。
家庭や学校が好きな子
自分は『家族の一員』『学校のクラスの一員』と思えたら、家庭や学校が好きになり、誰に言われなくても家庭や学校のルールを守りたくなります。
お子さんにとって、家庭や学校がかけがえのない居場所と思える環境作りをしましょう。
家庭や学校がお子さんのかけがえのない場所となるためには?
明るい雰囲気作り
家族皆の仲がよくて、お互いに思いやりを持てるような家庭なら、誰でも大好きな場所になります。親がリーダーとなって明るい雰囲気作りにがんばりましょう。
役割が持てている
家庭の中で、自分のやるべき『役割』があると、自分は家族から必要とされているとの思いを強めます。例えば、お手伝いをさせるのも、とても良い方法です。ただ、お手伝いをさせっぱなしにせず、してくれたときは、「とても助かる」などと褒めてください。『自分は役に立っている』との気持ちが強まり、家庭の一帯感も増してきます。
一緒に考える
クラブ活動に一生懸命になれたり、休み時間に友達と仲良く遊べたりすると、学校生活が楽しくなり、学校がますます好きになります。活発な子、大人しい子、勉強が好きな子や嫌いな子等様々ですが、お子さんの性格や趣味にあった居場所が見つかるよう、お子さんと一緒に考えていきましょう。
情報発信元
警視庁 少年育成課 少年相談係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)