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薬物乱用はやめましょう

更新日:2023年12月14日

薬物乱用とは

社会的常識、特に医学的常識を外れて薬物を使うことを「乱用」と言います。
使用を禁止されている覚醒剤や麻薬等は一度使っただけでも「乱用」です。
睡眠薬等の医薬品を医師の指示した目的や方法に従わずに使う行為も「乱用」です。

薬物依存・中毒とは

覚醒剤や麻薬などの薬物は脳に作用し、興奮若しくは抑制作用、知覚の変化などをもたらし、気分が高揚して頭が冴えたり、不安やストレスが解消されたり、疲れがとれた感覚になります。
しかし、これらの状態は全て薬物による一時的なものです。
薬物は、これらの薬理効果が切れた時の苦痛から逃れるため、薬物による効果を強く求めるようになる「依存性」が形成されます。
また、繰り返し乱用しているうちに同じ量では効かなくなる「耐性」も生じます。
薬物乱用を繰り返し、脳に慢性的な異常状態が生じると、薬物をやめようと思っても自己コントロールできずに薬物を乱用してしまう、「薬物依存」の状態に陥ります。
更に、乱用を繰り返すと、幻覚や妄想など様々な精神症状が引き起こされ、慢性的な「薬物中毒」の状態になります。
一度薬物依存や中毒の状態になってしまうと、脳は完全には元に戻らないと考えられており、回復には相当の時間を要します。

薬物乱用が引き起こす様々な問題

薬物乱用は、乱用者の心身の健康を害するだけではなく、家族をはじめ、社会生活上様々な問題を引き起こします。
薬物による精神状態の異常により感情の起伏が激しくなったり、それに伴う暴力・暴言や、薬物入手のための虚言や借金などにより、家族や周囲の人との人間関係が壊れてしまいます。
また、薬物乱用者同士の繋がりが強くなると、健全な人間関係から孤立するなどし、益々乱用から抜け出しにくくなります。
更には薬物入手のために窃盗などの犯罪を犯したり、薬物乱用状態での危険運転などで事故を起こしたりするなど、身近な人だけではなく、他人に実害や危険を及ぼすこともあります。

健やかな人生のために

違法薬物を初めて使うきっかけは、「友人からの勧めで断り切れず」とか、興味本位で「どんな快楽があるのかを知りたくて」などです。
しかし、一度手を出した時点で、一度も手を出さない人と比べると、違法薬物に対する精神的ハードルには大きな差があることを自覚したほうがよいでしょう。
一度低くなったハードルは、二回目、三回目と乱用が進むほど、更に低くなっていくことは容易に想像できると思います。
薬物乱用は、薬物依存などの健康上の問題を初めとして、人間関係、社会生活上の様々な問題を引き起こします。
薬物についての正しい知識を持ち、手を出さないことが重要です。
「一回だけなら捕まらない」とか「自分はたぶんハマらない」という安易な気持ちを持たないでほしいのです。
あなたを薬物乱用に誘う人がいたら、きっぱりと断って下さい。
あなたの健康を、人生を、あなたを思う周囲の人を大切にして下さい。

薬物乱用者の告白

その1(21歳)

私はこのたび大麻不法所持という、重大な罪を犯しました。なぜこのようなことをしてしまったのか、私なりに考えてみました。私は高校時代のほとんどを大学受験勉強に費やしましたが、現役受験に失敗し、一年間浪人して、やっとの思いで入学しました。

しかし、ある時仕事の目標を見つけなければならないのに本当にこの進路で大丈夫なのだろうかとか、もしかしたら自分はこのまま何もできずに平々凡々とした人生を終えてしまうのではないか、という悩みに駆られるようになりました。そういった悩みが頻繁に頭をもたげるようになったことから、生活も荒れ、心身ともに疲労し、この悩みから解放されるものとして、身体に対する害が少ないといわれている大麻に手を出し、今回の事件に至ったわけです。

捕まったとき今まで私が積み上げてきたものが跡形もなく崩れ去ってしまったのを感じ、すべてが終わったと思いました。なぜ大麻に手を出す時踏みとどまる自分がいなかったのか、ふがいなくただ後悔するのみでした。その後、すぐに私の祖父が面会に来てくれ、私は初めて祖父が泣くのを見ました。私は終始うつむいており、自分の軽はずみな行動が周囲に計り知れないほどの迷惑をかけ、期待を著しく裏切ってしまったことを思い知らされました。

これ以上家族に金銭面での迷惑はかけられないと思い、保釈申請や私選弁護士の話は一切しないつもりでした。ところが家族は必死になって金策に走り、保釈が認められたことを知った時は、家族になんと礼を言えばよいのかと思いました。

実家に帰ったら一発二発ぶん殴られる事を覚悟していましたが、家族は温かく迎えてくれました。大学もこれ以上平然と居座るようなあつかましい真似はできないと思い、自主退学しようと考えましたが大学の方から復学についてのアドバイスを頂き、やり直す最後のチャンスを与えてくれたことに対し感謝で一杯です。

復学までの間は、知的障害者支援施設と違法広告物除去のボランティアを通じて今まで私が考えてこなかった「人のために生きる。」ということを学びたいと思います。今は、実家近くの寺で一時間ほどの座禅を組み、静かに考えて自分の過ちを反省しています。

これからは、何か行動する時は私が今回迷惑をかけてしまった人たちの立場に立って考えて行動しようと思います。

その2(32歳)

私は、覚せい剤取締法違反で逮捕された者です。私は、逮捕されるまでは、たいした罪の意識もなく覚せい剤を密売したり、使用したりしていました。
しかし、今は、後悔の毎日です。覚せい剤を使用すると眠気がなくなり、元気になったような気がして、ついつい、これで最後と思いつつまた、手を出してしまうものです。気づくと歯はガタガタになり、身体は不調になり、疲れやすく毎日が怠くなる。その怠さを取るために、また覚せい剤を使用してしまいます。こうなってくると自分でも何でこんな事をしているのだろうと後悔するのですが、もう自分の力で止める事は、出来なくなっています。

覚せい剤は、確かに使用した一時は、楽しいかもしれませんが、すぐに後悔すると思います。私だけでなく覚せい剤を使用した者は、みんな後悔しているはずですし、こんな物をやっていても何も良いことはないと気付きます。

しかし、それでも止めることが出来ないのが覚せい剤です。
覚せい剤を使用すると悩みがなくなるとか、ダイエットに良いとか世間では言われていますがそれは嘘です。悩みがなくなるどころかもっと深刻に考え、しまいには耐えきれなくなり自殺を考えたりするようになるのです。このことは覚せい剤を使用した私が言うのですから間違いありません。今回、私の起こした事件で家族の人生までメチャクチャにしてしまいました。

これから私は、刑務所に行き罪を償います。出所後、残された人生を生きることは、大変困難であることを覚悟していますが、社会的な制裁は逃れることは出来ないと思っています。私のような後悔する人生を送らないためにも、覚せい剤には、絶対に手を出さないでください。覚せい剤を使用している人も早く止めてください。
使用しているあなたが一番気づいているはずなのですから・・・。

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情報発信元

警視庁 薬物銃器対策課 薬物銃器対策第二係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

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