更新日:2024年5月22日
高齢者の死亡事故事例と交通事故防止アドバイス
こんな交通違反をしていませんか?
実際に発生した事故事例
信号無視をして横断歩道を横断したため、青信号で走行してきた四輪車と衝突し、高齢者の方が亡くなっています。
交通事故防止アドバイス
信号無視をすることは、重大事故に直結する危険行為です。絶対にやめましょう。
また、青信号の点滅が始まったら、無理な横断はやめて、次の青信号まで待ちましょう。
あなたは横断禁止場所を横断したことはありませんか?
実際に発生した事故事例
横断禁止場所を横断したため、走行してきた四輪車と衝突し、高齢者の方が亡くなっています。
交通事故防止アドバイス
横断禁止場所を横断することは、重大事故に直結する危険行為です。横断禁止の標識があるところは、絶対に横断してはいけません。
遠回りでも必ず、横断歩道か歩道橋を渡りましょう。
自転車乗用中…あなたは一時停止標識を守っていますか?
実際に発生した事故事例
一時停止場所で止まらなかったため、四輪車と衝突し、自転車乗用中の高齢者の方が亡くなっています。
交通事故防止アドバイス
自転車は車の仲間です。
一時停止(とまれ)の標識のあるところでは、必ず止まって、車が来ていないか確認してから通過しましょう。
こんな事故が発生しています
実際に発生した事故事例
青信号に従い横断歩道を横断している途中、交差点を右折してきた車両に衝突し、高齢者の方が亡くなっています。
交通事故防止アドバイス
車両には、死角というどうしても見えない部分があります。ドライバーは、横断歩道を渡っている皆さんに気付いていないかもしれません。
「ドライバーは気付いているだろう」と思い込むことなく、車の動きに注意しましょう。
車体の小さい車両(二輪車等)が近づいてくる場合、相手のスピードや相手との距離が把握しづらくなります。道路を渡る時に迷ったら、無理に横断せず車が通り過ぎるまで待ちましょう。
高齢者の方の交通事故の多くは、自宅近くで発生しています。
交通事故防止アドバイス
「自宅付近だから」「いつも通っているところだから」大丈夫と思っていませんか。
都内における高齢者の死亡事故の多くは、自宅から500メートル以内の場所で発生しています。慣れた道でも、必ず安全確認をしましょう。
反射材用品を活用しましょう
交通事故防止アドバイス
早朝、夕方夜間の外出は、ドライバーから早く発見してもらうために、明るい色の服装を心掛け、反射材用品を身に付けましょう。
高齢運転者交通事故発生状況(2023年中)
高齢運転者(第1当事者)の交通事故発生状況(2023年中)
年推移
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
---|---|---|---|---|---|
交通事故発生件数 | 37,184 | 34,274 | 32,412 | 32,763 | 32,590 |
高齢運転者(第一当事者)交通事故発生件数 | 6,033 | 5,806 | 5,703 | 5,876 | 5,860 |
事故全体に占める高齢運転者の事故割合(パーセント) | 16.2 | 16.9 | 17.6 | 17.9 | 18.0 |
2019年 | 2020年 |
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|---|
交通事故発生件数 | 30,467 | 25,642 | 27,598 | 30,170 | 31,385 |
高齢運転者(第一当事者)交通事故発生件数 | 5,524 | 4,246 | 4,370 | 4,579 | 4,819 |
事故全体に占める高齢運転者の事故割合(パーセント) | 18.1 | 16.6 | 15.8 | 15.2 |
15.4 |
警視庁交通総務課統計
- 高齢運転者とは、原付以上(特殊車を含む。)を運転している65歳以上の者をいいます。
- 高齢運転者の交通事故発生件数は、第1当事者となった件数です。
- 構成比の数値は四捨五入しているため、内訳の合計が100パーセントにならないことがあります。
違反別にみた高齢運転者交通事故発生状況
高齢者の交通事故のうち、高齢運転者(第1当事者)の違反をみると、安全不確認(約37.8パーセント)が最も多くなっています。
安全不確認 | 交差点安全進行 | 前方不注意 | ハンドル・ブレーキ操作不適 | 動静不注視 | 歩行者妨害 | 信号無視 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
37.8 | 16.6 | 11.6 | 7.6 | 5.9 | 5.2 | 2.7 | 14.3 |
警視庁交通総務課統計(単位:パーセント)
構成比の数値は四捨五入しているため、内訳の合計が100パーセントにならないことがあります。
人的要因別にみた高齢運転者交通事故発生状況
高齢者の交通事故のうち高齢運転者(第1当事者)の人的要因をみると、脇見や考え事をしていたことなどによる、発見の遅れ(約81.0パーセント)が最も多くなっています。
発見の遅れ | 判断の誤り等 | 操作上の誤り | 調査不能 |
---|---|---|---|
81.0 | 9.3 | 9.4 | 0.4 |
警視庁交通総務課統計(単位:パーセント)
構成比の数値は四捨五入しているため、内訳の合計が100パーセントにならないことがあります。
高齢運転者は、自分で安全運転を心掛けているつもりでも、他人が客観的にみると安全運転とは言えないところがあると言われています。その理由として、個人差はありますが、
- 注意力や集中力が低下していること
- 瞬間的な判断力が低下していること
- 過去の経験にとらわれる傾向にあること
等が考えられます。
また、一般的には加齢に伴う動体視力の衰えや反応時間の遅れなど身体機能の変化により、危険の発見が遅れがちになることがあります。
走り慣れた道路でも、基本に立ち返り、正しいルールと技能を再確認し、適度な緊張感を持って運転することが大切です。
高齢運転者の皆さんの安全運転をサポートします
安全運転を支援するシステムを搭載した車(安全運転サポート車)に、セーフティ・サポートカー、セーフティ・サポートカーS(略称 サポカー、サポカーS)の愛称をつけ、官民連携で普及啓発に取り組んでいます。
サポートカー限定免許制度について
この制度は、運転に不安を感じる方に対して運転免許証の自主返納だけでなく、より安全なサポートカーに限定して運転を継続できるという、新たな選択肢を設ける制度です。
サポートカー限定条件の申請は、運転免許の更新手続と併せて行うこともできます。
申請にあたり、年齢の制限はありません。ご家族の運転に不安を感じていらっしゃる方も、ご本人との免許継続のお話し合いの際の選択肢の一つとして、同制度を検討してみてはいかがでしょうか。
車種によって性能もさまざまで、天候や道路状況によってシステムが作動しにくい場合があります。
「どんな場合も自動で止まる」と過信せず、常に安全運転を心がけましょう。
TOKYO ドライブ・トレーニング キャンペーン(高齢ドライバーの運転練習について)
高齢者交通事故防止映像
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情報発信元
警視庁 交通総務課 交通安全対策第一係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)