更新日:2024年7月4日
ボットとは、様々な作業を自動化するプログラムのことです。ボットの中には悪意のあるプログラムもあり、感染してしまうとそのコンピュータはボットネットの一部となってしまいます。
ボットネットは、ボットに感染したコンピュータと、攻撃者の命令を送信する指令サーバによって構成されたネットワークのことで、攻撃者はボットネットに接続したコンピュータに対して一斉に同じ指令を与えることができます。
ボットに感染すると、遠隔操作による情報漏洩のおそれがあるほか、ボットネットの一部として、
- DDoS攻撃(インターネット上のサーバへの攻撃)
- 迷惑メール送信
- 他のコンピュータへの感染活動
などに悪用されるおそれがあります。
ボットに感染しないために、ウイルス対策と同様の対策を行ってください。
IoT機器のボット対策
IoT(アイオーティー)とは、「Internet of Things(モノのインターネット)」という言葉の略で、防犯カメラ、テレビ等の家電、自動車などあらゆるモノがインターネットに繋がる仕組みのことです。
2016年には、Mirai(ミライ)と呼ばれるウイルスに感染したIoT機器が、ある米国企業のDNSサーバへの大規模なDDoS攻撃に悪用され、その影響で数多くのサイトが数時間にわたって断続的にアクセスできなくなってしまいました。Miraiは亜種が確認されており、現在も感染活動を続けています。
IoT機器を導入する場合は、以下のポイントに注意しましょう。
IoT機器を導入する際のポイント
- 取扱説明書を確認し、初期設定のパスワードは必ず変更する。
- 機器に内蔵されているソフトウェアを定期的に更新し、常に最新の状態を保つ。(機器により、ソフトウェアを自動更新できるものもあります。更新方法は、機器のメーカー等に確認しましょう。)
- 使わないIoT機器は、電源を切る。
- 不具合があった際のサポート体制や問い合わせ窓口をあらかじめ確認しておく。
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警視庁 サイバー犯罪対策課 対策係
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