先輩の声
総務
犯罪被害者支援
企画課
犯罪被害者支援室
被害者相談係
警部補
小学校一年生のときから大学を卒業するまで野球を続けてきました。両親だけでなく地域の方や指導者など、多くの人に支えられながら大好きな野球に打ち込んだ経験から「世のため、人のためになる仕事がしたい」と考えるようになり、警察官を志しました。犯罪被害者支援室では、被害者とそのご家族に対し、それぞれの置かれている状況に合わせ、様々な支援を行っています。相手の気持ちに寄り添ってサポートすることを一番大切にしながら、被害者やそのご家族が再び平穏な生活を取り戻すことができるよう、日々全力で取り組んでいます。
首都・東京では、大規模事件・事故の発生リスクが高いことから、多数の被害者支援要員を招集する体制が構築されており、有事の際は迅速かつ柔軟に被害者支援活動に取り組んでいます。被害者やそのご家族は、事件・事故の発生直後は突然の出来事を理解できず、現実を受け止められずに苦しむ方が多いのですが、私たちの支援活動を通じて事件後のショックから少しでも立ち直り、日常生活を平穏な気持ちで過ごせるようになった姿を見たときには充実感を感じることができます。
事件・事故の発生直後から支援の準備を怠らないよう心掛けていますが、被害者やご家族と初めてお会いする「最初の一声」には難しさをいつも感じています。だからこそ、相手の心情を一番に配慮し、今後の刑事手続の流れについて分かりやすい言葉で丁寧に伝えるようにしています。日頃から大切にしているのは「誰のため、何のために、この仕事をしているのか」という思いを心に持つこと。どんな仕事に対しても誠実に取り組み、被害者や相談に来られた方に一筋の明るい光を照らせるような「強い存在」になりたいです。
これまで捜査部門で長く勤務し、多くの被害者と接してきました。今後も事件・事故の犯罪被害者支援にあたる際、「捜査」と「支援」の両輪で力を発揮できる警察官でありたいと考えています。また、東京都へ派遣され、全国の被害者支援の状況を知り、多角的な視点で被害者支援について学ぶ機会もいただきました。この経験を今後の職務の中で生かしていきたいです。