令和7年度 警視庁採用サイト

WORK LIFE BALANCE

仕事と育児の両立

警視庁では、仕事と育児を両立させながら
男女ともに長く働き続けられる職場環境が整っています。
ここでは、仕事と育児を両立している職員に
どのように両立を図っているかなどそれぞれの立場で伺いました。

育児休業を取得したことで
以前より積極的に
育児に参加できました。

野方警察署 薬物銃器対策係 巡査部長
2009年入庁 神奈川県出身

Q 現在の仕事内容を教えてください。

覚醒剤や大麻などの違法薬物事犯や、拳銃などの銃器事犯の取締りを担うのが薬物銃器対策係です。インターネットが普及した今、違法薬物売買の多くはSNS等を介して行われており、被疑者の多くはその恐ろしさを正しく理解していない若年層が占めています。違法薬物の使用により精神が錯乱し、凶悪事件を引き起こすこともあり、さらに違法薬物や銃器の多くは犯罪組織の資金源になっています。違法薬物事犯と銃器事犯の取締りにより、若年層の更生や凶悪事件の抑止、そして犯罪組織の弱体化を図る、やりがいの大きい仕事です。

Q 自身が活用した育児支援制度は?

・育児参加休暇
・出産支援休暇
・育児休業

Q 特に利用してよかった育児支援制度は?

妻が出産する際に、合わせて最大7日取得できる出産支援休暇・育児参加休暇です。第二子が誕生した2023年に、当時3歳だった第一子の育児と、また出産に立ち会いたいという思いで取得しました。妻が入院中は第一子が寂しい思いをしないよういつもそばにいて子育てをすることができましたし、新たな家族が増える瞬間に初めて立ち会えて休暇を取得してよかったと感じています。

Q 育児に対する周囲の理解度は?

第二子誕生後から1か月間育児休業を取得し、家事や育児に奮闘しました。同僚や上司に子供の誕生を伝えたところ、お祝いの言葉とともに「仕事は一旦忘れて今しかない子供との時間を大切にしてあげて」と皆が背中を押してくれました。職場は活気がありとても働きやすい環境で、お互いの家族を大切に思い支え合う風土が醸成されていることを実感します。男女を問わず職員の多くが子育てを経験しており、子育てエピソードに共感し合ったり、時には助言をくれたりと、共に働く仲間は仕事のみならずプライベートにおいても頼りになる存在です。

Q 家庭円満のために心掛けていることは?

家事も育児も明確に役割分担をするのではなく、手の空いている方や得意な方が率先して取り組むことを心掛けています。ふだんは料理の得意な妻が美味しいご飯を作ってくれるので、感謝の言葉とともに皿洗い等の片付けはもちろん、掃除や洗濯もしています。育児休業を取得したことで育児への理解も深まり、子供たちをお風呂に入れたり寝かしつけたりと、以前より積極的に育児に参加できるようになりました。休みの日は、家族で過ごす時間を何よりも大切にしており、遊び場や公園に出掛けては子供たちの成長に喜びと驚きを感じています。子供たちがもう少し大きくなったら長期休暇を利用して家族旅行に出掛けたいです。

育児とキャリアの
両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

人々のために働く警察官という仕事は大変なことももちろん多いですが、それ以上に人々から感謝されるやりがいの大きい仕事です。最近はワークライフバランスがより一層重要視され、男女を問わず一人一人が自分らしく働くことのできる職場環境が整備されています。仕事もプライベートも妥協することなく、皆さんと共に充実した日々を送れることを楽しみにしています。

周りへの感謝を忘れず、
母としても刑事としても
挑み続けていきます。

荒川警察署 刑事総務係 巡査部長
2010年入庁 東京都出身

Q 現在の仕事内容を教えてください。

刑事総務係は、日々事件の最前線で悪と対峙する刑事課員が、効率よく快適に仕事ができるよう支援する役割を担っています。業務に使用する物品や書類の管理、捜査に使用するシステムの刷新に伴う署員への教養のほか、事件が発生した際は、防犯カメラの回収や解析といった初動捜査にも従事しています。初動捜査では、防犯カメラにデータが残っているうちに証拠となる映像を迅速・的確に見つけ出す必要があり、忍耐強さが求められます。一筋縄ではいかないことも多いですが、特殊詐欺や窃盗、暴行等、分野を越えて様々な事件に携わり、事件を解決に導く証拠を見つけ出すことができた際には大きな達成感が得られます。

Q 自身が活用した育児支援制度は?

・妊婦通勤時間
・妊娠出産休暇
・育児休業
・部分休業
・子どもの看護休暇
・第一線の刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度(けいさぽ制度)

Q 仕事と育児の両立で心掛けていることは?

育児支援制度をはじめとする様々な制度を積極的に活用し、無理をせずメリハリをつけて仕事に取り組むことを心掛けています。ふだんの勤務では3人の子供の送り迎えがあるため1日2時間の「部分休業」を取得していますので、勤務時間内にやるべきことの優先順位を明確にして業務に励んでいます。また、8日に1度の当番勤務(午前8時30分から翌朝午前9時30分まで)の時には、当庁捜査第二課に勤務する夫が「フレックス日勤」を活用して育児をしているほか、子供が急に体調を崩した時には、「子どもの看護休暇」を利用し、どちらかが休みを取得します。近くに住む実家の両親を頼ることもあり、一人で溜め込まないことを何よりも心掛けています。

Q 育児に対する周囲の理解度は?

第一子と第二子の出産後は約3年ぶりの復職と同時に巡査部長への昇任もあり、不安と焦りでいっぱいでした。しかし実際に働き始めると、男女を問わず同じく子育て中の同僚が親身に話を聞いてくれましたし、保育園から急な呼び出しがあった際は「あとは任せてお迎えに行ってあげて」と背中を押してくれる先輩や、運動会等の学校行事の時には進んで休みを調整してくれる上司に囲まれ、組織一丸となって育児をサポートする意識が浸透していることを実感しました。また「けいさぽ制度」では、仕事と育児を両立する職員の座談会が定期的に開催されるので、子育ての悩みや喜びを共感できる職員の輪を広げています。

Q 共働きをする上で工夫していることは?

互いに仕事も家庭も自分らしく大切にできるよう、話し合いを行い、家事や育児の分担は決めずに「手の空いている方が取り組む」と決めて実践しています。夫が休みの時には、キャンプに連れて行ったり、お昼ご飯を作ったりと、積極的に子供たちとの時間を大切にしてくれるので助かっています。また慌ただしい日々の中でも、時には自分だけの休息時間を取ることを意識しており、月に数回ある当番勤務終了後には、マッサージに行ったり、買い物をしたりとリフレッシュしています。お互いへの配慮や感謝を忘れないことが夫婦生活を続けていく秘訣です。

育児とキャリアの
両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

仕事と育児の両立はもちろん大変なことも多いですが、家族や職場の上司、同僚たちのサポートのおかげで、楽しく充実した日々を過ごせています。思い切ってやってみれば、実際何とかなるもの。また私自身も育児支援制度を活用した経験者の一人として、今後同じような境遇にある方々の力になりたいと考えていますので、ぜひ頼ってください。警視庁には、皆さん一人一人の自分らしいキャリアを実現できる環境があります。

2010年
入庁 四谷警察署 地域第三係
2013年
組織犯罪対策係
2016年
産前産後休暇、育児休業(第1子、第2子)
2019年
復職
荒川警察署 巡査部長に昇任 地域総務係
2021年
産前産後休暇、育児休業(第3子)
2022年
復職
2023年
刑事総務係

妊娠・出産・育児に
関する制度

警視庁では妊娠・出産・育児に関する制度を充実させることで、
安心して仕事と育児を両立することができる職場作りを推進しています。

警視庁における女性の
活躍推進に向けた取組

警視庁では、「女性活躍推進プロジェクト」(リーダーに女性警視を起用)を設置し、女性職員のキャリア形成や良好な職場環境の構築など、組織を挙げて女性の活躍推進に取り組んでいます。
警視庁における女性の活躍推進に向けた取組(警視庁ホームページ)