令和7年度 警視庁採用サイト

TRAINING

研修制度

警視庁には約1,000もの研修があり、
キャリアアップをサポートする研修制度が充実しています。
ここでは研修経験を生かして活躍する職員に
研修制度などの話を伺いました。

サイバーセキュリティの
専門性を深め警視庁の
基盤システムを守る。

情報管理課 基盤運用第三係 巡査長
2016年入庁 沖縄県出身

Q 警察官を志したきっかけは?

高校生の時にバイクで交通事故に遭い、慌てる私に優しく誠実に対応してくださった警察官の姿に憧れを抱いたことが最初のきっかけです。高校を卒業後は地元の沖縄県を離れ、首都圏の大学に進学し、工学部で情報システムを専攻しました。その中で、年々巧妙化・悪質化するサイバー犯罪に対峙する警視庁の「サイバー犯罪対策課」に興味を持ちました。そして、大学での学びを生かして、首都・東京から日本全国の治安維持に貢献したい、という思いで警視庁を志望しました。

Q ご自身が受講した企業研修は何ですか?

・サイバーセキュリティ研修

Q 受講したきっかけや目的は?

2020年に情報管理課へ異動となり約1年が経過し、警視庁の基盤システムを安定稼働させる業務を理解してきたと感じていた頃、上司から「サイバーセキュリティの専門性をより深めるため、民間企業への研修に参加してみないか?」と声を掛けていただきました。自らのスキルアップだけでなく、警視庁全体におけるセキュリティレベルの向上につながると考えた私は、迷うことなく参加を決意し、1年間の研修が決まりました。

Q 企業研修中の学習や生活面で心掛けたことは?

研修先の民間企業は、業界屈指のサイバーセキュリティ技術を駆使し、デジタルトランスフォーメーションに対応する日本中の企業を支えている会社です。全ての社員がサイバーセキュリティのプロフェッショナルであるため、彼らから多くを学べるよう自ら積極的にコミュニケーションを取り、様々な話を聞くよう努めました。聞いたことのない専門用語を耳にすることは日常茶飯事でしたが、分からないことはそのままにせず、自身で納得いくまで調べて内容を理解し、知識を少しずつ増やしていくことを心掛けました。研修を終えた現在も、新たなサイバー攻撃手法などの最新情報を習得することが日課となっています。

Q 企業研修を受講したことで成長したことは?

民間企業はその専門分野で利益を出していかないと存続できないため、社員一人一人がプロフェッショナルとしての自覚を持ち、高い専門性を武器に、常に質の高いサービスを提供していることを改めて実感しました。そのような環境に1年間身を置いたことで、サイバーセキュリティの専門性が高まったことはもちろん、常にプロフェッショナルとしての意識を持たねばならないと気合いが入りました。

Q 現在の業務にどのように生かされていますか?

研修を終えた現在は、再び情報管理課の業務に携わり、セキュリティチームの一員としてサイバー攻撃や不正プログラムから警視庁の基盤システムを守っています。不正プログラムに対する知見が広がったことで、セキュリティログを調査することにより、警視庁の基盤システムに対するサイバー攻撃の有無をより詳しく確認できるようになりました。また、基盤システムの管理・運用に関わる民間の業者と高度な専門用語を用いて議論ができるようになったことで、警視庁全体におけるセキュリティレベルの向上に貢献できていると感じます。

当庁を志望する方に向けて
メッセージをお願いします。

私は「サイバー犯罪対策課」に興味を持ち入庁しましたが、警視庁で様々な業務や研修を経験するうちに将来の可能性が大きく広がり、現在は「情報管理課」の一員として、サイバー犯罪等から警視庁の基盤システムを守る仕事をしていることに誇りを持っています。警察組織で最大規模を誇る警視庁には数多の職種や研修制度があり、自らのやる気次第で活躍の幅は広がります。皆さんと共に、都民・国民の暮らしを守るために働けることを楽しみにしています。

2016年
入庁 小松川警察署 地域第二係
2018年
プログラマ要員養成講習
2020年
情報管理課 インターネット基盤第一係(現 基盤運用第三係)
2022年
基盤運用第三係 サイバーセキュリティ研修(民間IT企業へ1年間の部外派遣)
2023年
部外派遣解除 基盤運用第三係

研修で培った
財務の知識を駆使して
犯罪組織の実態解明に挑む。

暴力団対策課 広域暴力団対策第三係 巡査部長
2013年入庁 千葉県出身

Q 警察官を志したきっかけは?

小学生の頃から野球を始め、高校では多くの甲子園出場実績がある野球部で厳しい練習に励み、帰宅後も坂道ダッシュや素振りを欠かさないなど野球漬けの毎日を送っていました。野球で身につけた体力や気力を生かせる仕事に就きたいと考えていた中で、警視庁職員だった叔母から仕事のやりがいを聞いて興味を持ったのが警察官です。多種多様な職種がある警視庁で自分らしいキャリアを描き、困っている人の役に立ちたいという思いから入庁を決めました。

Q ご自身が受講した部外研修は何ですか?

税務大学校本科特別研修

Q 受講したきっかけや目的は?

贈収賄、選挙違反、詐欺等の知能犯事件捜査に従事していた当時、上司から捜査のスキルアップを目的として推薦していただいたのが受講のきっかけです。また、2018年に半年間の財務講習で日商簿記検定2級を取得し、将来の可能性が広がると同時に自らの自信になった経験もあり、せっかくの機会を逃す手はないと考え受講を決めました。それまで法律に関する専門的な勉強はしていなかったため不安もありましたが、他道府県警や地方裁判所、地方検察庁、国税庁など様々な経歴を持つ方々と一緒に学ぶまたとない機会であると考え受講を希望しました。

Q 税務大学校研修中の学習や生活面で心掛けたことは?

「税務大学校本科特別研修」は平日の朝から夕方まで約1年間国税庁の研修期間である税務大学校に通い、法律の専門家である講師のもと、税法をはじめ民法や会社法、行政法などの各種法律簿記など幅広く学びます。研修当初は馴染みのない法律に苦戦しましたが、一緒に学ぶ地方裁判所や地方検察庁の方々から「教科書や法令集をよく読む」という基本的な学習方法が最も効果的であることを学び、必死に食らい付く毎日を送っていました。反復学習を心掛け、勉強が深夜に及ぶこともありましたが、オンとオフのメリハリを意識しながら進めていきました。

Q 研修を受講したことで成長したことは?

難解な事件に直面した際にすぐに誰かを頼るのではなく、まずは自分で解決できるように関係資料を調べたり、条文を確認したりする癖が身に付きました。また、研修で学んだことが捜査につながる喜びを実感し、2023年には民間証券会社の派遣研修にも積極的に参加して金融や株式等の知識習得に努めました。現在は日商簿記検定1級の取得を目指してコツコツ学んでいます。これからも「警察庁財務研修」など様々な研修や講習に挑戦しさらなるスキルアップに励むと同時に、これまでに得られた知識を後輩へと継承し組織全体のレベルアップに貢献したいです。

Q 現在の業務にどのように生かされていますか?

広域暴力団対策第三係は財務捜査を専門としています。犯罪組織が関わる各種事件で差し押さえた会計帳簿や把握した口座を分析することで、組織の実態や未把握事件の解明、事件関係者のつながり等を明らかにする役割を担っています。その中で私は、金融機関や他官庁と連絡を取り合い、事件捜査に必要な情報を照会するなど、事件の全容解明の糸口となる情報収集を担当しています。警察関係者以外の方々と接することが多く、各種研修で培った会計、税務、法律、金融に関する知識が、関係者の方々との対話や事件資料の解読といった様々な場面で大いに役立っています。

当庁を志望する方に向けて
メッセージをお願いします。

警察組織で最大規模を誇る警視庁には多種多様な職種があるため、一人一人の個性や能力を生かして活躍できる場がきっと見つかります。私のように入庁時に明確なキャリアステップをイメージできなくても、働いていくうちに自分らしい道を見つけ、必要なスキルを各種研修で高めていくこともできますので安心してください。皆さんが「自分らしさ」を生かせる職種に出会い、一歩ずつステップアップに励み、一緒に首都・東京の治安維持に貢献できる日を心待ちにしています。

2013年
入庁
2014年
葛西警察署 地域第三係
2016年
第九機動隊 第四中隊
2018年
財務講習
2019年
刑事組織犯罪対策任用科
2020年
巡査部長へ昇任 大井警察署 地域第一係
知能犯捜査係
2021年
税務大学校本科特別研修
2022年
暴力団対策課 広域暴力団対策第二係
広域暴力団対策第三係
2023年
税務大学校本科特別研修

サイバー犯罪の知識を
警視庁全体に広め
サイバーセキュリティの
エキスパートを育成する。

サイバーセキュリティ対策本部 管理担当 巡査部長
2010年入庁 北海道出身

Q 警察官を志したきっかけは?

学生時代は吹奏楽部に所属し、全国大会出場を目指してオーボエの練習に明け暮れる日々を送っていました。そして高校卒業を間近に控え、将来を漠然と考えるようになり、部活動で培われた粘り強さや対話力を生かしたいと思っていた中で、目にしたのが警察官の採用情報です。もともと「良いものは良い、悪いものは悪い」と正々堂々言える大人になりたいという想いがあり、地元県警察と警視庁を受験しましたが、多様な職種で活躍できる警視庁で自分の可能性を広げていこうと考え、警視庁への入庁を決めました。

Q ご自身が受講した部外研修は何ですか?

・サイバー犯罪技術委託研修

Q 受講したきっかけや目的は?

警察学校卒業後は荻窪警察署に配属となり、約5年間、交番勤務員や盗犯捜査の刑事というキャリアを歩んでいましたが、2015年にサイバー犯罪対策課への異動が決まりました。当時は最先端の捜査に貢献できるのか、不安でいっぱいだったことを覚えています。それでも、高度情報化社会を迎えサイバー犯罪捜査の重要性が増す中、今後欠かせないスキルを得ようと懸命に日々を送っていました。そして約1年半が経過した頃、当研修の参加者募集があり、迷わず手を挙げました。

Q 企業研修中の学習や生活面で心掛けたことは?

「サイバー犯罪技術委託研修」では約半年間、業界の最前線で活躍する講師のもとでサイバー犯罪の基礎から応用までを講義形式で学ぶほか、実際にパソコンを操作しながら現場でどのように対策・対処すべきかを実践形式で理解していきます。平日の朝から夕方までみっちり学習するため、その日の疑問はその日のうちに解消することを徹底していました。学習面の疑問や生活面での悩みなど、どんなことでも気軽に相談し合った研修の同期はかけがえのない存在です。それぞれの実務経験をもとに知恵を結集して、一丸となり、学びを深め合っていました。

Q 企業研修を受講したことで成長したことは?

サイバー犯罪はどのように行われるのか、防ぐためにはどんな対策を講じるべきなのか等、実際の警察活動に発展させる想像力や思考力が培われたと実感しています。受講で学んだ文章や数字が、実務に結びつくことを実感できた時の面白さは今でも鮮明に覚えています。また普段の業務を離れて学習に集中する半年間を送ったことで、目的意識を明確に持って効率よく時間を使うことの大切さを改めて感じました。今後はさらなる高みを目指すため、民間企業で実際に働く「企業研修」にもぜひ挑戦してみたいと考えています。

Q 現在の業務にどのように生かされていますか?

サイバーセキュリティ対策本部は、警視庁全体の知識と技能の向上を図り、安全・安心なサイバー空間の実現を目指す役割を担っており、私は管理担当として職員が受験する「サイバーセキュリティ資格者試験」の運用や運営のほか、より高度な知識取得を目指す職員向けの研修の選定、人員の募集・決定等を行っています。「サイバー犯罪技術委託研修」で得られたサイバー犯罪に関する知識はすべての業務に役立っていますが、特に職員を派遣する研修の選定においては、社会情勢の変化を考慮しながら今の警視庁に必要となる領域を見極める必要があるため、研修で培われた想像力や思考力が役立っていることを実感しています。

当庁を志望する方に向けて
メッセージをお願いします。

年々巧妙化・複雑化するサイバー犯罪に対応するためには、現状維持で留まることなく、自身をアップデートし続けていくことが欠かせません。警視庁には様々な研修が充実しており、また挑戦する仲間を応援する風土があるため、成長し続けていきたい方にとって最適な職場環境があります。私自身入庁して14年が経ちますが、未だに学びの多い刺激的な日々を送っています。成長意欲の高い方の入庁を、心よりお待ちしています!

2010年
入庁
2011年
荻窪警察署 地域第三係
2013年
盗犯捜査第二係
すり犯捜査専科
2015年
サイバー犯罪対策課 捜査第九係
2017年
サイバー犯罪技術委託研修(半年間の部外派遣)
2018年
部外派遣解除 情報第一係
2019年
巡査部長に昇任 愛宕警察署 保安係
2020年
助教専科
警察学校 学級係
2022年
教務係
2023年
サイバーセキュリティ対策本部 管理担当

研修制度

第一線の警察官・警察行政職員が確実に成長できるよう、警視庁には約1,000もの研修があります。警察学校や警視庁本部・各警察施設での研修はもちろん、部外の教育訓練施設などでの研修制度も充実しています。

学校教養

初任教養 初任補修教養
任用教養 専科教養

警察学校で行う

●警部補任用科
●巡査部長任用科
●係長任用科
●主任任用科
●交通捜査任用科
●公安任用科
●刑事組織犯罪対策任用科
●生活安全捜査任用科
●犯罪被害者支援専科
●警衛・警護専科
●留置専科
●通信指令専科
●取調べ技能専科
●性犯罪捜査専科
●鑑識専科
●特別捜査専科
●副主査契約専科
●主任会計専科
など

職場教養

実務講習・研修
術科講習・研修
幹部養成研修 など

警視庁本部・各警察施設で行う

●通訳実務研修
●情報リテラシー研修
●捜査主任官実務研修
●火災犯実務研修
●すり犯捜査実務研修
●見当り捜査実務研修
●犯罪被害者支援実務研修
●プログラム入門研修
●少年事件捜査実務研修
●薬物予試験等実務研修
●白バイ乗務員養成講習
●似顔絵作成実務講習
●AED講習
●救急法上級位講習
●実射訓練指揮官養成講習
●武道専科教養
●ストーカー対策実践塾
●高速走行訓練
など

部外教養

委託教養
部外の講習・研修
など

部外の施設・学校などで行う

●企業研修(金融・証券・サイバー等)
●法律事務所研修
●東京地方検察庁実務研修
●外国語委託研修
●サイバーセキュリティ研修
●画像解析技術研修
●国際緊急援助研修
●証券取引所研修
●警察犬担当者委託研修
●会計事務職員研修
●音楽技能研修
●手話実務講習
●大型運転免許取得講習
●プログラマ要員養成講習
●危険物取扱者保安講習
●建築物環境衛生管理技術者講習
など

  • 白バイ乗務員養成講習
  • 情報リテラシー研修
  • 刑事組織犯罪対策任用科(被害受理)
  • 警護専科

研修制度を生かした
キャリアアップモデルケース

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