先輩の声
警務
拳銃指導
教養課
警部補
叔父が警視庁の警察官だったことから、幼い頃から人を守る職業に憧れを抱いており、中学から始めた柔道で鍛えた心・技・体を生かしたいと警察官を志しました。首都・東京の治安を維持する警視庁の仕事に魅力を感じましたし、叔父や部活の監督からのアドバイスも決め手になりました。私は現在、拳銃訓練や拳銃使用判断に関する指導、教養を担当しています。
拳銃は、犯人の逮捕と逃走防止、国民や自己を守るために警察官が携帯する最も威力のある警察装備品です。緊迫した凶悪犯罪に対処し、拳銃を適正かつ的確に使用するためには、繰り返し訓練することが重要です。様々な現場を想定した対処訓練や技術教養を行い、受傷事故の防止に努めてもらうとともに、冷静な判断力と沈着な行動力を習得してもらうことを目的としています。自分の指導が国民と警察官の命を守ることにつながっている責任とやりがいを日々感じています。
訓練といえども、一歩間違えれば事故につながりかねず、拳銃の安全規則や操法の厳守はもちろん、絶対に事故を起こさせないよう意識づけを図り、常に細心の注意を払っています。巡回指導、教養や特別訓練を通じて、改めて「伝える」ということ、言葉一つで相手の意識を変える難しさを感じています。拳銃指導を担当する教官は、職員に分かりやすく理解してもらうために、常に教養方法や訓練要領に工夫を凝らしたり、事案研究をしています。そのようなプロフェッショナルの一員として切磋琢磨していきたいです。
入庁以来、地域係や機動隊など様々な係を経験してきました。どの職場でも上司や同僚、部下一人ひとりが志を持って職務を全うしているのを感じてきましたが、教養課に配属となり初めて人に教える仕事の魅力を知りました。今後も巡回教養や特別訓練を通じて、警察官の拳銃使用判断の向上や受傷事故防止を図り、「誰一人として受傷者を出さない」という気持ちで日々精進したいと考えています。