先輩の声
生活安全警察
防犯
月島警察署
防犯係
巡査長
民間企業も視野に入れていましたが、目の前の困っている人を救える仕事に興味があったことや、警視庁警察官である姉から警察官を勧められたこともあり、最終的に警察官を志しました。私は、生活安全課の防犯係で、主に特殊詐欺対策に従事しています。地域住民の方々が特殊詐欺の被害に遭わないように、防犯キャンペーンやATMが設置されている場所での住民への声掛けなど、様々な防犯対策により犯罪を未然に防ぐための活動を行っています。
特殊詐欺は還付金詐欺やキャッシュカードのすり替えなど、年々手口が巧妙化しており、このような特殊詐欺の事例や情報を地域住民にタイムリーに発信することで被害に遭う人を一人でも減らすことがやりがいです。高齢の女性から「不審な電話が掛かってきたので不安」という相談が寄せられ、ご自宅に伺ってみるとやはり特殊詐欺の電話だったことがありました。その際、自動通話録音機の設置などの防犯対策を整え、電話が掛かってきたときはどのように対処すればいいか伝えたところ、後日、感謝のお手紙をいただきました。当たり前の対応をしただけでしたが、その方の不安を少しでも取り除けたことがうれしかったです。
特殊詐欺だけではなく、防犯係には行方不明に関する届出など様々な相談が寄せられます。警察に相談される方の多くは困り事や悩み事があり、頼みの綱として警察に助けを求めて来られます。警察官にとっては似たような取扱いであっても、その方には一生に一度あるかないかの出来事です。また、内容によっては今後事件に発展するケースもあります。同じような取扱いと思うのではなく、常に新しい事案として受け止め、一つひとつ丁寧に対応するよう心掛けています。
私は現在、防犯対策に従事する中で、幅広い年代の方々と直接触れ合い相手の話をしっかり聞くことで、考えや視野を広げていくことができると感じています。今後は、生活安全に関わる捜査を担当することで、防犯対策と事件捜査の両面で活躍できる捜査員を目指していきたいです。