先輩の声
警備警察
機動隊
第六機動隊
第三中隊
巡査
家庭では仕事の話をしない父が警視庁警察官であることを知ったのは、私が10歳の時でした。そんな父の背中を見て「かっこいい」と憧れを抱き、その時から警察官になることを志しました。また、警察官になるのであれば、父のように国の中枢である首都・東京を守りたいと迷わず警視庁を志望しました。機動隊は、重要防護施設の対象である総理大臣官邸や駐日外国大使館などを24時間365日警備し、様々な不法行為の未然防止に努めています。私はその一員として最前線で業務にあたっており、日々指定された重要防護施設を守っています。また不審物件が発見された際は、爆発物処理班として現場に臨場して調査し、爆発の危険性があると判明すれば処理にあたります。
警視庁管内には多数の重要防護施設が存在します。その一つひとつが国の中枢を担っており、何か一つでも事件が発生すると国の治安や国民の生活に著しい影響を与えかねません。国の主要施設を私たちが守っているという誇りを感じられる仕事です。また、世界中が注目した東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会や、歴史的瞬間でもある天皇陛下の代替わりに伴う「即位の礼」の警備にも携わりましたが、大規模警備を無事に完遂した時の達成感はとても大きなものでした。
国の治安や国民の生活に影響を与えるおそれのある機動隊の仕事は、ミスや間違った判断は許されません。大きなプレッシャーではありますが、一つひとつの言動や行動に細心の注意を払いながら警備にあたっています。さらに主要施設の警備では、複数の機動隊員と報告・連絡を密に取り合い、常に連携して警備にあたることから、勤務時間のみならずふだんの生活からチームワークを意識して行動しています。機動隊員は一人ひとりが誇りを持って業務にあたっていますので、私もその一員として志高く仕事に向き合っています。
世界情勢が刻々と変化する中、私たち機動隊の仕事も厳しいものになっていくことが予想されます。常に正しい情報をしっかりと取り入れ、情勢の変化を先読みして業務に邁進し、どのような事案にも適切に対処できる頼りになる機動隊員になることが目標です。