先輩の声
警備警察
警衛
警衛課
警衛第二係
巡査長
小学生の頃から、「いつかは誰かのために、そして、世の中のために貢献できる仕事がしたい」と夢見ていました。その後、大学駅伝部で活動していた時に、先輩が部室に置いていた警察官採用パンフレットにふと目を通したところ、警察官の仕事に強く惹かれたのがきっかけでした。中でも日本の警察組織の中核を担う警視庁に憧れを抱き、一人でも多くの人の役に立ちたいと思い、警視庁を志望しました。警衛課は、天皇陛下および皇族の御身辺の安全を確保するとともに、沿道に集まる人々による雑踏等の事故を防止し、皇室と国民との親和を妨げることのないよう警衛を実施しています。私は、秋篠宮家を担当する警衛員として、日々警衛に従事しています。
日本の象徴である天皇陛下および皇族の警衛に従事させていただけることは非常に光栄であり、誇りを感じています。人や車の多い東京は、事件事故も多く、また、皇居や赤坂御用地など皇室関連の施設のほかにも重要施設が多く点在するため、あらゆる危険を考慮し、常に気を張り巡らせることを心掛けています。重責を担う中で、無事に警衛を終え、同僚と「お疲れ様でした」の言葉を交わす瞬間の充実感が、日々の私のやりがいであり、誇りです。
「失敗は許されない」という言葉は、私をいつも指導してくれる上司の言葉です。常に責任感と緊張感を持って仕事に取り組むよう、この言葉を自分に言い聞かせています。また、日頃から上司や同僚と挨拶や会話を交わして意思疎通を図るよう心掛けています。それが体現できたのは、令和元年に天皇陛下の御即位を祝う「祝賀御列の儀」が行われた際、パレード沿道に集まった10万人を超える人々に協力を求め、警視庁の総力を挙げて、無事に警衛警備を完遂できたことです。警視庁という組織の団結力と一人ひとりの力が最大限に発揮されたからこその結果であったと思います。
周囲の状況を的確に判断して無線で伝える技術や運転技能など、私自身まだ未熟な点も多々あります。これからも訓練や経験を積み重ね、どのような現場であっても自信を持って取り組めるよう日々努力し続けていきたいです。また、昇任試験合格や柔道・合気道検定3段合格など文武両道を目指して励んでいきたいです。