先輩の声
建築
施設課
建築第二係
主事
弟が警察官なので警察の仕事になじみがありました。前職は建築会社で現場監督をしていたので、その経験を生かせる職種が警視庁にあると知り、入庁を決意しました。建築係は、警察施設の新改築や改修工事を要望した所属や関係機関と協議を重ねて設計や工事を発注し、監督員という立場で受注者を指導しています。その中で私は主に交番の移転改築や警察署、家族住宅の改修を担当しています。建築関係法令を考慮し、警察施設特有の仕様を反映させた安全で強い施設を作り上げることが私たちの業務です。
新たに完成した警察施設を使用する勤務員や地域住民の方から感謝の言葉をいただけることがこの仕事のやりがいです。警察施設は都内全域に建築する必要があり、用途や規模において様々な建物を形として残すことができます。また、例えば交番の新築整備は設計を始めてからおよそ3年から4年ほど年数がかかりますが、調査・設計から工事完了・引渡しまで一貫して建築の業務に携わることができます。外装、内装など自分の意見を反映させることができるので、形に残る仕事としての達成感はとても大きいです。
警視庁には102の警察署があり、さらに交番など約2,300か所の警察施設を管理しています。他道府県警察と比較して圧倒的な業務量があるため、私たち警視庁施設課ほど警察施設に関する専門的な建築知識と経験を積んでいる部署はないという自負があります。一方で、東京都の予算を使い警察施設を整備するため、積算書類や発注図面に誤りがないよう注意しながら精査する必要があります。工事が始まってからも図面と相違がないか、こまめに現場で確認することを心掛けています。
数多くの警察施設の新改築に携わってきた経験と豊富な専門知識で監督員として受注者に指導する上司の姿が理想像です。今はまだ、交番や駐在所といった小規模建物の新改築や改修工事しか担当していませんが、これまでに培ってきた経験や知識を生かして、今後は警察署の新改築や大規模なプロジェクトに携わりたいと思っています。