先輩の声
交通警察
交通捜査
葛西警察署
交通捜査係
巡査長
両親が警察官であったことから、幼い頃から警察官への憧れがありました。地元県警察の採用試験にも合格しましたが、警視庁は女性警察官の数も多く、福利厚生や育休・産休などの支援も充実していることから家庭と仕事の両立ができると思い、入庁を決めました。交通捜査係は、交通人身事故やひき逃げ、あて逃げ事故などが発生した際にいち早く事故現場に臨場し、事故状況の解明、逃走車両の捜査などを行います。現場と車両に残された痕跡を確認することで客観的な事故の物的証拠を確保し、事件解決や事故の原因究明に役立てていきます。
ひき逃げやあて逃げ事故などの捜査活動に従事していますが、事故現場や車両に残された痕跡から事故状況や原因を判断する必要があり、求められる知識や仕事の幅が広いのがこの仕事のやりがいです。警察官の仕事は、基本的には事件発生後に対応することが多いですが、交通警察は交通安全指導など日頃の活動が事件や事故を未然に防ぐことにつながっているのも魅力です。ベテランの先輩捜査員と比べると自分の知識や経験の足りなさを痛感していますが、現場での地道な捜査活動を通じて経験を積み重ねることで、今後に生かしていきたいです。
厳しさの中に優しさも併せ持つ警察官として、都民に頼りにされる存在でありたいです。交通事故は予期せずに起きるため、事故の当事者は混乱し、記憶が曖昧な場合があります。また、自分に非がないと思いたい気持ちから真実を隠してしまう当事者もいるので、当事者双方の話をよく聞いた上で現場や車両の痕跡の確認を行い、事故状況を判断するように心掛けています。なぜ事故は起きたのか、どうすれば今回のような事故を防げたのか、当事者自身に考えてもらうことで今後の交通マナーの向上につなげていきたいです。
交通捜査係は、重大事故の発生時、係員総出で現場に急行し現場の見分を実施します。各自が複数の事件を抱えている中であっても、発生した事案に迅速に対応することで被疑者の早期検挙を目指しています。自分はまだ危険運転やあおり運転が絡む事件に携わった経験が少ないので、今後そのような悪質な交通事件が発生した場合に、迅速かつ適正な捜査をできるようになることが目標です。