
先輩の声
交番
一番身近な警察官として
地域の治安を守り続ける。
大森警察署
地域第二係
巡査長
愛知県出身
全国的に見ても交通事故が多い愛知県で生まれ育った私は、幼い頃から数多くの危険運転を目の当たりにしてきました。そして、大学の後輩を交通事故で亡くしたことをきっかけに、日本全国の悲惨な交通事故を1件でも多く防ぎ、一人でも多くの命を救いたいとの思いで、迷わず警視庁の警察官を志望しました。現在は、交番に勤務する地域警察官として、パトロールや職務質問、巡回連絡、地理案内、遺失届・拾得物の受理、110番通報の対応などに従事しています。また、交通違反取締りを強化することで、交通事故の未然防止にも努めています。
交番勤務は「制服のお巡りさん」として地域住民と接する機会が多くあり、感謝されることも少なくありません。ある日、「目を離した隙に子供がいなくなった」という110番通報を受け、両親とともに必死で探し回った結果、無事保護することができました。数日後、その子供と母親が交番に来署し、「お巡りさん大好き」と書かれたお礼の手紙を届けてくれました。ささやかな出来事かもしれませんが、人の役に立っていることを実感し、今でも仕事を頑張る励みとなっています。
交番にいる警察官は地域住民にとって一番身近な存在であり、警視庁の「顔」でもあります。自分の姿を見て安心してもらえるように、身だしなみを整えることはもちろん、丁寧な言葉遣いや態度を心掛け、一人一人と誠実に向き合うことを大切にしています。また、交番には年齢や性別、国籍を問わず、様々な方が訪れます。相手が求めている対応ができるように、上司や先輩の臨機応変な取扱いを数多く学ぶとともに、外国人の方にも安心して生活を送ってもらえるよう外国語の習得にも力を入れています。
交通違反取締りの技能向上に努め、1件でも多くの悲惨な交通事故を無くすことが私の使命です。運転手の方の理解を得ることは簡単ではありませんが、全ての取扱いが自身の糧になることを胸に刻み、日々誠実かつ冷静な対応で危険運転の抑止に努めています。そして将来は白バイ隊員となり、首都・東京を「事故の無い世界一安全な都市」にすることが目標です。