
先輩の声
自動車警ら隊
僅かな不審点を
見逃さない職務質問によって
犯罪の芽を摘む。
第一自動車警ら隊
第四中隊
巡査長
東京都出身
小学1年生から剣道の稽古に明け暮れていた私は、大会や練習で警察官の方と接する機会も多く、凛としたその姿に憧れを抱き、次第に地元である東京を守る警視庁を志望するようになりました。自動車警ら隊は、パトカーによる警ら活動を行い、不審者への職務質問により各種犯罪を検挙することで、首都・東京の治安維持に努めています。また、警察署からの応援要請や緊急配備発令時には、パトカーの機動力を生かして現場に急行して犯人を早期検挙するなど、現場の第一線で活動しています。
明るみに出ていない犯罪行為を見付けて犯罪の芽を摘み、安全・安心な暮らしを守ることが職務質問を行う私たちの使命です。現場では、違法薬物や刃物、盗難品をはじめ、特殊詐欺に悪用される他人名義のカードなどが見付かることもあります。相手の一挙手一投足に注意を払い、僅かな不審点から追及し、多岐にわたる犯罪を検挙することが大きなやりがいです。私の職務質問により検挙した被疑者が、「重大な犯罪を犯す前に捕まえてもらってよかった、ありがとうございました。」と反省と感謝の意を述べてくれたことは、今でも忘れられない思い出です。
職務質問には事前情報がなく、ゼロから検挙に結び付ける必要があります。そして、同じ現場は二つとしてありません。そのため、どのような現場においても臨機応変な対応ができるよう、常に社会情勢や犯罪傾向などの最新情報を収集し、学び続けることを心掛けています。また、職務質問が多くの善良な都民の協力の下に成り立っていることを心に留め、決して傲慢な振る舞いにならないよう丁寧な言葉遣いと、相手の心情に配意した姿勢を大切にしています。
世界中の人々が集まる首都・東京では、日々多種多様な犯罪が発生しています。日本一安全で住みやすい街を実現するため、一つでも多くの犯罪を未然に防ぎ、職務質問のプロフェッショナルを目指して精進していきたいです。また上司や先輩に教えていただいた知識やこれまでの経験を生かして、後輩の育成にも注力し、警視庁全体の職務質問の技術向上に貢献していくことが目標です。