
先輩の声
盗犯捜査
地道な捜査で
被害者の思いに応える。
東京湾岸警察署
盗犯捜査係
巡査長
北海道出身
高校生の頃、ストーカー殺人事件について報じていたニュースを見て、同年代の高校生が被害者となったことに衝撃を受けました。その時に、「自分が事件を解決できたら」と思ったのがきっかけで警察官を志しました。また、地元警察OBの方から「全国警察の中で警視庁が一番多く事案を取り扱っており、捜査のレベルが高い」という話を伺い、首都・東京で挑戦したいと考え、警視庁を志望しました。現在は盗犯捜査の刑事として、空き巣をはじめとする侵入窃盗や自動車盗、ひったくり、すりなど窃盗事件の捜査に従事しています。
上司や先輩、同僚とともに、被害に遭われた方のために地道な捜査を積み重ね、被疑者の検挙に結び付けることにやりがいを感じています。管内でキャンプ用品を被害品とする窃盗事件が発生した時のことです。販売店で高価なテントを盗んだ被疑者を防犯カメラの解析などの捜査によって追い、足取りを突き止めて検挙することができ、刑事としての自信につながったのを今でも覚えています。東京は、人口が多いことから日々多くの犯罪が発生します。様々な事件に対応しなければならない難しさはありますが、首都の治安を守るという使命感が生まれ、事件捜査に大きなやりがいや達成感を得られます。
事件が立て続けに発生するなど、どんなに忙しい時であっても、「私たちを必要としている被害者がいる」ことを常に忘れないようにしています。「もし、自分の家族が被害者だったら」と想定すれば、困難な捜査でも決して諦めず、粘り強く頑張ろうという気持ちになります。また、被害に遭われた方に寄り添い、被害者の思いに応えることを心掛け、尊敬する上司のように誰からも信頼される、強くて優しい警察官を目指しています。
強盗致傷事件で、捜査第一課の捜査員と共同で捜査した時に多くのことを学びました。私は、被疑者の取調べ補助の任務に当たりましたが、勾留期限となる20日間で多くの供述調書を作成する必要があり、自供を得て事件の全容解明に努めるには、いかに段取りが大切かを認識しました。その経験から、特に取調べの技能向上を目指し、凶悪事件を捜査する捜査第一課の一員になれることを目標に努力し続けていきます。