
先輩の声
鑑識
事件現場で遺留足跡を採取し
被疑者検挙につなげる。
鑑識課
現場足跡係
主事
山形県出身
地域に役立つ仕事がしたいと地元自治体の公務員を目指していましたが、警視庁採用サイトで警察行政職員の存在を知り、日本の首都を守るスケールの大きな仕事に魅力を感じて警視庁の警察行政職員を志望しました。鑑識課は現場にいち早く臨場し、犯罪の証拠となる資料を採取します。私は現場足跡係として、遺留足跡の採取作業の補助、履物の種類やメーカーの割出しなどの業務を担当しています。
鑑識業務を通じて多くの事件情報を目にし、警察官とともに実際に現場へ臨場して事件に直接携わることができるのは、ほかの部署にはない魅力です。ある当番勤務の日に、強盗事件が発生し警察官とともに現場で足跡の検索作業を実施していたところ、鮮明な足跡を発見し採取することができました。その後、検挙となった被疑者の履物と現場で採取した足跡が一致し、被疑者の犯行を裏付ける重要な証拠となり、捜査に貢献できたことがうれしかったです。
事件現場に臨場した際は、被害者のため、事件解決に向けて「犯罪の証拠となる足跡を何としても発見して、絶対に被疑者の足跡を採取してやろう」という気概で仕事に臨んでいます。現場に残された足跡は全てが鮮明なものとは限らないため、部分的な足跡から履物の種類やメーカーを判明させなければならないこともあります。さらに、被害場所の状況や手口などの犯罪に関する知識も必要となります。そのため、日頃から様々なメディアを通じて履物に関する情報を収集するとともに、事件臨場で得た現場での経験を生かして業務を遂行するよう心掛けています。
鑑識課には、指紋、足跡、写真など係ごとにそれぞれの分野を極めている警察職員のスペシャリストたちが集まっています。今後も足跡に関する知識や技術をさらに高め、直属の上司のように全国警察から頼られる足跡鑑定官になることが目標です。