Q 現在の仕事内容を教えてください。
刑事部捜査第二課に所属する刑事として特殊詐欺事件の捜査を担当し、犯行グループの一斉検挙に取り組んでいます。詐欺事件は巧妙化しており、日々新しい手法が作り出されて罪のない方々をだまそうと仕掛けてきます。各警察署が特殊詐欺事件捜査を懸命に行っていますが、実行犯だけではなく組織全体を検挙し、根本から撲滅させることができるのは捜査第二課の強みであり、刑事としてこの仕事に携われるやりがいを強く感じています。

Q ご自身が活用された育児支援制度は?
・出産支援休暇
・育児参加休暇
・子どもの看護休暇
Q ご自身が活用された育児支援以外の
福利厚生制度は?
独身の頃は警察署に近接した単身寮に入寮し、結婚してからは都内の家族住宅を利用しましたが、どちらも寮費などの負担は少なく整った環境で快適な生活を送ることができました。また、住宅を購入する際は警視庁職員信用組合から住宅資金の融資を受けられるなど、警視庁では育児に関する支援のほかにも職員の家庭をサポートする制度が数多く設けられています。

Q 仕事と育児の両立で心掛けていることは?
長男は小学生、長女は保育園児です。妻も刑事ですが、仕事の内容に関係なく、子供を育てていくことは夫婦二人の連携だけでは立ち行かない場合もあります。そのため、我が家では長男、長女を含めて家族一丸で日々を乗り越えることを心掛けています。家庭では、長男はお風呂、トイレの掃除を担当、長女は洗濯物畳みを担当してもらっています。家事のお手伝いをしてもらうことを通じて、子供たちの責任感を育むきっかけになればと考えています。子供たちにとっては遊ぶ時間が減ってしまい、申し訳なさも少し感じていますが、その分、遊ぶときは家族全員で思いっきり楽しみ、皆で苦楽を共にしていますのでより一層絆が深まっていると思います。
Q 育児をしながら刑事を続けるための体制は?
一昔前でしたら、夫婦で刑事の仕事と育児を両立するというのは相当困難で、夫婦のどちらかが刑事を諦める、警察官を諦めることが当たり前でした。しかし、現在は多くの支援制度が整っており、さらには刑事を対象にした「けいさぽ制度」(刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度)という妊娠の時から組織の支援を受けられる制度が設けられています。妻はこの制度を利用しているため、夫婦ともに刑事を続けることができています。
