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ワークライフバランス

仕事と

育児の両立

警視庁では、仕事と育児を両立させながら
男女ともに長く働き続けられる職場環境が整っています。
ここでは、警察官同士のご夫婦にご登場いただき
どのように両立を図っているかなどそれぞれの立場で伺いました。

支援制度のおかげで
夫婦ともに刑事として
働いています。

捜査第二課 警部補 2003年入庁 新潟県出身

Q 現在の仕事内容を教えてください。

刑事部捜査第二課に所属する刑事として特殊詐欺事件の捜査を担当し、犯行グループの一斉検挙に取り組んでいます。詐欺事件は巧妙化しており、日々新しい手法が作り出されて罪のない方々をだまそうと仕掛けてきます。各警察署が特殊詐欺事件捜査を懸命に行っていますが、実行犯だけではなく組織全体を検挙し、根本から撲滅させることができるのは捜査第二課の強みであり、刑事としてこの仕事に携われるやりがいを強く感じています。

Q ご自身が活用された育児支援制度は?

・出産支援休暇
・育児参加休暇
・子どもの看護休暇

Q ご自身が活用された育児支援以外の
福利厚生制度は?

独身の頃は警察署に近接した単身寮に入寮し、結婚してからは都内の家族住宅を利用しましたが、どちらも寮費などの負担は少なく整った環境で快適な生活を送ることができました。また、住宅を購入する際は警視庁職員信用組合から住宅資金の融資を受けられるなど、警視庁では育児に関する支援のほかにも職員の家庭をサポートする制度が数多く設けられています。

Q 仕事と育児の両立で心掛けていることは?

長男は小学生、長女は保育園児です。妻も刑事ですが、仕事の内容に関係なく、子供を育てていくことは夫婦二人の連携だけでは立ち行かない場合もあります。そのため、我が家では長男、長女を含めて家族一丸で日々を乗り越えることを心掛けています。家庭では、長男はお風呂、トイレの掃除を担当、長女は洗濯物畳みを担当してもらっています。家事のお手伝いをしてもらうことを通じて、子供たちの責任感を育むきっかけになればと考えています。子供たちにとっては遊ぶ時間が減ってしまい、申し訳なさも少し感じていますが、その分、遊ぶときは家族全員で思いっきり楽しみ、皆で苦楽を共にしていますのでより一層絆が深まっていると思います。

Q 育児をしながら刑事を続けるための体制は?

一昔前でしたら、夫婦で刑事の仕事と育児を両立するというのは相当困難で、夫婦のどちらかが刑事を諦める、警察官を諦めることが当たり前でした。しかし、現在は多くの支援制度が整っており、さらには刑事を対象にした「けいさぽ制度」(刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度)という妊娠の時から組織の支援を受けられる制度が設けられています。妻はこの制度を利用しているため、夫婦ともに刑事を続けることができています。

育児とキャリアの両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

私たち夫婦は育児期間の真っ最中で、組織から支援を受けながら刑事の職務に携わることができています。子供たちが成長し、いずれ子育ての時期が過ぎたら次は私たちが皆さんの支援を積極的に行う番です。警視庁は「自分が受けた恩返しは次の後人にする」という精神を脈々と受け継いでいますので、これから警察官を志し、刑事を志す方は安心して仕事と育児の両立を目指してください。

家族や職場の協力が
仕事と育児を両立する
自信になりました。

田無警察署 刑事総務係 巡査部長 2009年入庁 北海道出身

Q 現在の仕事内容を教えてください。

刑事総務係として、主に刑事組織犯罪対策課内の資料や資機材、捜査書類の管理保管を担当し、課員が集中して事件捜査できる職場の環境作りを務めています。また、事件発生時の初動捜査の支援など課員のサポートを通じて、事件解決に貢献できる仕事です。刑事は皆責任感が強く「捜査に集中したい」という気持ちで一杯です。捜査以外の仕事の負担を軽くできるよう、合理化・効率化にも心掛けています。

Q ご自身が活用された育児支援制度は?

・妊婦通勤時間
・母子保健健診休暇
・妊娠出産休暇
・育児休業
・部分休業
・育児のための時差出勤
・子どもの看護休暇
・刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度(けいさぽ制度)

Q 仕事と育児の両立で心掛けていることは?

「できる人ができることを、できる分だけ取り組む」。このモットーを掲げて家族全員が家事、育児への意識を持ち、両立に挑んでいます。仕事においては、なるべく休まずに継続して業務に臨みたいと考えています。そのため家庭においては、家族全員が健康でいることを心掛けています。健康は働くための大事な基盤です。コロナ禍で手洗いなど衛生面への意識が高まったことを前向きにとらえ、これからも家族の健康維持に努めていきたいです。

Q 仕事と育児の両立で工夫していることは?

夫も刑事であるため、お互いの仕事について理解しています。子供の急な発熱で早く迎えに行かなければならないこともありますが、そのようなときはどちらが早退できるかを即座に連絡を取り、柔軟に対応しています。警視庁には子育て支援を目的にした制度が多く用意されています。私も各種制度を利用していますが、あくまで育児との両立のための手段であり、刑事の職務を全うし、捜査に尽力する仲間たちと仕事の成果を上げることを第一に考えています。

Q 育児に対する周囲の理解度は?

働き方や家族のことについて上司に相談していますし、職場の方々にも育児中の事情を理解していただいています。かつての刑事の仕事は、警察の中でも特にシビアな労働環境を受け入れざるを得ませんでした。しかし、警視庁には「けいさぽ制度」という刑事組織犯罪対策警察職員をサポートする制度があり、私も第二子の復職時から利用しました。育児をしながら刑事として働ける環境が整ってきたことで、私と同じ境遇の女性刑事が増え周囲の理解も深まり、子育てをしながらでも働きやすい職場環境へとますます変化しています。

育児とキャリアの両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

仕事と育児の両立には自分の努力、家族の協力、職場の理解が必要です。警察の仕事はその意義の高さから家庭よりも優先しなければならないイメージがあるかもしれません。しかし、警視庁では支援制度が充実しているため、子育てや介護など家族のことにも時間を使いながら、憧れてきた刑事の仕事を続けることができます。やりたい仕事をサポートしてもらいながら続けることができ、昇任も目指せる職場環境です。

妊娠・出産・育児に関する制度

警視庁における女性の活躍推進に向けた取組

警視庁では、全職員の意識改革をはじめ、性別を問わず能力・実績に応じた積極的な人材登用や女性職員がさらに働きやすい職場づくりを推進しています。また、女性被害者等への的確な対応を図り、都民の多様なニーズに対応できる組織へと強化するための取組を行っています。
警視庁における女性の活躍推進に向けた取組(警視庁ホームページ)