令和6年度警視庁採用サイト Metropolitan Police Department

VOICE

警視庁で活躍する
転職者経験を生かせる警視庁の仕事

警視庁には様々な業界から転職して
警察職員として活躍している先輩が多くいます。
何がきっかけで警察職員にキャリアチェンジしたのか、
現在はどのような活躍をしているかなどを語ってもらいました。

薬品の開発に携わる仕事から
直接的に人のためになる
仕事がしたいと転職を決意。

板橋警察署 地域第一係 巡査長 
2020年入庁 神奈川県出身

Q 前職と入庁の経緯を
教えてください。

大学院で医学研究科修士課程を修了後、民間企業で薬品の開発に携わる仕事をしていました。新薬の開発では、その薬を使用した方にどのような効果や副作用があるかを調べ、薬の用法や用量を決定するために治験を行います。私は、治験を実施する医療機関の仕事をサポートする会社で、医療機関と製薬会社の間に立って調整をしたり、書類を作成したりする仕事に3年半ほど従事しました。新しい薬が開発されれば多くの人を救うことができますが、効果が認められないなどの理由で開発が中止になることもそれ以上に数多くあります。昇進をきっかけにこの先のキャリアを考えたところ、もっと直接的に人のためになる仕事がしたいと思い、転職を決めました。その時たまたま目にしたのが警視庁採用サイトです。それまで警察官という職業を意識したことはありませんでしたが、首都・東京を守る大きなやりがいに魅力を感じて志望しました。

Q 現在の担当業務と
やりがいは何ですか。

地域警察官として交番に勤務しています。110番通報の対応のほか、パトロールや巡回連絡、地理案内、遺失届・拾得届の受理、交通違反の取締りなど幅広い業務に当たっています。交番勤務員は、地域住民に一番近い存在として困っている人の相談に乗り、力になれるのが大きなやりがいです。近隣トラブルを抱え、不安を感じている地域住民からの要望で重点的にパトロールを行っていたところ、その住民の方が交番を訪れ「パトロールメモをいつも投函してもらっているので、安心して日々過ごすことができます。」とお礼の言葉を掛けてくれたことがありました。警察官として当たり前のことをしたまでですが、その方にとってはどれだけ大きなことであるかを実感したうれしい出来事でした。

Q 仕事をする上で大切にしていることは。

ほとんどの人が警察とは関わりなく生活をしていますので、交番を訪れる機会はそう多くはないと思います。自分にとっては複数ある取扱いの一つであっても、相手にとっては初めて関わる警察官であるかもしれず、緊張や不安を感じているかもしれません。その人たちのために少しでも力になれるよう、一つ一つ丁寧に仕事をすることを心掛け、そして「この警察官で良かった」と思ってもらえるように、いつも親身に寄り添うことを大切にしています。また、医療機関と製薬会社との間に立って治験を円滑に進めるために様々な調整をしていた前職の経験を、様々な人の間に立つ現在の職務にもっと生かしていきたいと考えています。

Q これからの目標は
何ですか。

地域警察官は、110番通報を受けるとどのような事案でも真っ先に現場に臨場しますが、事案によっては刑事組織犯罪対策課、生活安全課、交通課などの専門部署と協力して対応することがあります。いろいろな事案を経験し、各分野で活躍している先輩方からそれぞれの職務の魅力を伺うことで希望する部署を見付け、そこで活躍できるよう地域警察官でなければできない経験をたくさん積んで成長していきたいです。

転職希望者の方への
メッセージを
お願いします。

民間企業の会社員として働いていた私から突然「警察官になりたい」と聞いた両親は驚いていましたが、地域の人や社会に貢献できる仕事だからと応援してくれました。皆さんも、警察官になりたいという気持ちさえあれば大丈夫です!運動が苦手なことや年齢を気にする必要はありません。挑戦する価値のある仕事ですので、もし迷っていたら是非勇気を出して受験してみてください。皆さんと共に働ける日を待っています。

令和2(2020)年
入庁 板橋警察署へ卒業配置 地域第一係

接客経験で身に付けた
明るい笑顔で
安心感を与えられる存在に。

武蔵野警察署 警務係 主事 
2021年入庁 群馬県出身

Q 前職と入庁の経緯を
教えてください。

学生時代のアルバイト経験を生かすため、国内外に約1,500店舗を構えるレストランチェーンに新卒で入社し、総合職として東京都内で約2年間、調理や接客をはじめ、従業員の管理など店舗運営業務に携わりました。ある日、自宅へ帰る夜道で痴漢に遭い、すぐに交番に駆け込みましたが、男性警察官に詳しく話すことに戸惑う自分がいました。その体験をきっかけに、同じ女性として犯罪の被害に遭った女性の不安や恐怖を軽減できる存在になりたいと考え、警察行政職員として入庁しました。

Q 現在の担当業務と
やりがいは何ですか。

警察署の警務係員として、表彰業務や広報業務をはじめ、都民が来署された際の受付業務や電話対応など、幅広い業務に携わっています。また、犯罪統計業務も担当しており、警察官と連携しながら日々発生する犯罪の詳細をデータとして記録しています。このような全国各地のデータをまとめたものが毎年発行される「警察白書」となり、自らの業務が警察活動全体の強化につながっていることに大きなやりがいを感じています。

Q 仕事をする上で大切にしていることは。

受付業務では、様々な困り事を抱えた都民の方々にお会いします。少しでも安心感を与えられる存在であるために、レストランの接客経験を通じて身に付けた「明るい笑顔」を絶やさず、自ら積極的に声掛けすることを大切にしています。また、時には地域の子供たちが署を訪れることもあります。警察を身近に感じてもらえるよう、また交通安全の大切さを学んでもらうために、一人一人の目線に合わせてコミュニケーションすることを心掛けています。

Q これからの目標は
何ですか。

警視庁が組織を挙げて取り組んでいる女性の活躍推進に携わり、生き生きと働き続ける女性警察職員を増やすことが目標です。そのために、より多くの学生に警視庁の魅力を伝える広報業務や、警察職員がより働きやすい環境を整備する人事業務に携わりたいと考えています。また、自らも女性としてのライフイベントを大切に、警視庁を志した時の初心を忘れず、楽しく働き続けていきたいです。

転職希望者の方への
メッセージを
お願いします。

どのような業種や職種から転職するとしても、不安を感じる必要はありません。警察組織で最大の規模を誇る警視庁には数多くの職種があるため、働く中で次第に目標を見出していくことができますし、仲間の成長を自分の事のように喜び合う温かい環境がありますので安心してください。私自身も上司や同僚に支えられ、自分らしく働くことができていると日々実感しています。

令和3(2021)年
入庁 武蔵野警察署へ卒業配置 厚生係
令和4(2022)年
警務係

水族館トレーナーの
経験や知識を生かして
動物に関わる警察官を目指す。

久松警察署 地域第一係 巡査長 
2021年入庁 静岡県出身

Q 前職と入庁の経緯を
教えてください。

子供の頃から生物が好きで大学では海洋生物について研究し、卒業後は水族館でアシカショーのトレーナーとして働いていました。また、アシカのほかにもペンギンやアザラシの飼育員を担当するなど、大好きな動物に囲まれる日々を送っていましたが、たまたま立ち寄ったは虫類の展示即売会で警視庁の生活環境課の方々と出会ったのが入庁のきっかけです。警視庁には、動物関係法令を取り扱う生活環境課をはじめ、警察犬や警備犬のハンドラーなど動物に関わる部署があることを知り、自分の経験を生かすことができると思い転職しました。

Q 現在の担当業務と
やりがいは何ですか。

現在は、地域警察官として交番で勤務しています。日々あらゆる事案に対処していますが、交番に寄せられる拾得物の中には、まれに犬や猫、鳥、亀といった生物もあります。ある時、「赤い蛇がベランダにいる」と都民から通報があり、「この蛇の種類が分からない」と私に連絡がありました。送られてきた動画を見ながら蛇の種類や無毒であることを伝えたところ、同僚の警察官によって無事に捕獲。生物の知識を警察活動に役立てられたことがとてもうれしかったです。

Q 仕事をする上で大切にしていることは。

地域警察官は住民に最も近い存在です。特に、交番の前で立番しているときや地域住民の方との交流の中で子供たちと関わるときには、子供たちに喜んでもらおうと働いていた水族館のトレーナー時代の経験を生かしながら、都民にとって「親しみやすく、話しやすい警察官」であるよう心掛けています。一方で、悪質な交通違反者に対しては臆することなく対処し、都民の安全を脅かす交通事故を1件でも減らすよう努めています。

Q これからの目標は
何ですか。

動物と一緒に仕事をする警察官になることです。前職では、アシカのトレーナーとして働いていましたので、動物の扱いに慣れていることから警察犬や警備犬のトレーニングにも生かせると考えています。また、生活環境課で取り扱っている希少価値の高い密輸動物などについても、前職のつながりを生かして、保護してくれる動物園や水族館などを探すことにも役立てられます。目標を叶えるため、警察官として更なる精進を重ねていきたいです。

転職希望者の方への
メッセージを
お願いします。

警視庁の仕事は様々で裾野がとても広いのが特徴です。そのため、私のように前職がある人は重宝されて強みにもなります。また、働いている職員数も多いので、いろいろな人と意見を交わすことで自らの考え方や視野も広がります。もし、体力に自信がなくても警察学校で同期と共に過ごしているうちに自然と体力が付きますので安心してください。教場では年長者になるかもしれませんが、同期は警察学校での生活を一緒に乗り越える仲間であり、今までの友人たちとはまた違った特別な存在になるはずです。

令和3(2021)年
入庁 久松警察署へ卒業配置 地域第一係

教員経験を生かし
警察職員の職場環境を
整える。

日野警察署 警務係 主事 
2021年入庁 神奈川県出身

Q 前職と入庁の経緯を
教えてください。

東京都内の中学校と高校で保健体育の非常勤講師として2年間勤めていました。中学校の保健体育には、交通危機意識を高めるための授業があり、講師として来校した警視庁の警察官が、実体験を伴った講義をしてくださり生徒たちがとても関心を寄せていました。警察官と教師とでは知識の深さが違うと身に染みて感じたことや、警察組織の一員として子供たちや高齢者など人々の安全を守る仕事がしたいと考え、警察行政職員として入庁しました。

Q 現在の担当業務と
やりがいは何ですか。

現在は、警察署の警務係員として署員が働きやすい環境を整える業務に携わっています。表彰業務や図書関連業務、育児関連業務のほか、都民が来署された際の受付業務や電話対応なども担当しています。受付業務では、来署された方に警視庁で作成している自転車ひったくり防止カバーなどの防犯グッズを積極的におすすめして配付しています。このようなグッズをお渡しすることで、少しでも都民の皆様の防犯意識を高めることに貢献できるのがやりがいです。また、職員の育児関係の手続などを円滑に進められたとき、警察行政職員として警察活動を支えていることに誇りを感じます。

Q 仕事をする上で大切にしていることは。

教員の時は、相手が思春期の生徒たちでしたので、友人のように話し掛けてくれる生徒もいれば、何も話したがらない生徒もいました。特に話したがらない生徒には、こちらから積極的に話し掛けて心を開いてもらえるようにし、何を伝えたいか分かりづらい生徒には、話を上手に引き出すなど相互理解に努めていました。現在の受付業務や電話対応に従事する際も、来署や問合せされた方の立場になって困っていることを引き出し、迅速かつ的確に担当の係へ取り継ぐよう心掛けています。

Q これからの目標は
何ですか。

パソコン操作に苦手意識を持っていましたが、情報リテラシー研修に参加したことでソフトの使い方や知識を身に付けることができたため、今後は積極的に活用したいです。また、先日、警察署交通課で実施している都民向けのバイク講習に受付担当として参加させていただきました。このような都民の交通安全に貢献できる業務に携わることが将来の目標です。

転職希望者の方への
メッセージを
お願いします。

「転職者は社会人経験があるから、ほかの人よりも頑張らなくてはいけない」と力が入り過ぎることもあるかもしれませんが、そんなことはありません。ここでは誰も「転職者だから」という目で見ることはなく、全ての職員が共に同じ目標に向かって協力し合える仲間です。また、警察学校も不安かもしれませんが、心強い同期の仲間がいますので、一緒に一つずつ課題を解決していくことができます。

令和3(2021)年
入庁 日野警察署へ卒業配置 警務係

サッカーの指導で培った
コミュニケーション力で
地域住民に寄り添う。

町田警察署 地域第一係 巡査 
2020年入庁 栃木県出身

Q 前職と入庁の経緯を
教えてください。

高校を卒業後、プロのサッカー選手として鹿島アントラーズなどでプレーしていました。9年間のプロ生活を経た後、怪我もあって現役を引退しました。その後、主に小学生を対象としたサッカースクールの指導者として7年間勤めましたが、これまでのサッカー一筋の人生から新たな人生を模索する中で、警視庁警察官の友人に刺激を受けたのがきっかけです。私には二人の子供がいますが、「正義を仕事とする警察官の仕事は、自分の子供たちにも誇れるのではないか」と思い、警察官になることを決意しました。

Q 現在の担当業務と
やりがいは何ですか。

現在は、地域警察官として交番で勤務しています。地域警察官は、パトロールや巡回連絡、地理案内、遺失届・拾得物の受理、地域住民から相談受理のほか、110番通報を受けると現場に急行し、初動警察活動に当たります。事案は多岐にわたりますが、地域住民の声に親身になって耳を傾けることで、不安を解消できることや困っている人々の力になれることにやりがいを感じています。また、警視庁サッカー部にも所属しており、リーグ昇格に向けてチームに貢献したいと考えながらプレーしています。

Q 仕事をする上で大切にしていることは。

地域警察官は多くの住民と関わりますが、立場や価値観は様々なので、一人一人に合った対応を心掛けています。サッカー指導員の仕事では、子供たちや保護者の方々と接する機会が多くありました。相手の話をよく聞き、納得してもらえるようしっかり説明することの大切さなど、前職で培われたコミュニケーション力を生かしています。また、私自身が警察官になる前、私は警察官に対して力強さと誠実さを求めていました。今は、自分が警察官として常に都民に見られている立場であることを意識しながら勤務しています。

Q これからの目標は
何ですか。

先を見据えることも大切ですが、今は交番勤務員として一人前になることを最優先の目標としています。私は、子供の頃から憧れていたプロサッカー選手になれたものの、怪我で選手生活を断念せざるを得ない悔しさを経験しました。しかし、警察官になったことで、自分の子供たちに「目標に向かって一所懸命努力すれば、夢は叶えられる」という姿を見せることができたのではないかと思います。これからも警察官として子供たちに誇れる仕事をしていきたいです。

転職希望者の方への
メッセージを
お願いします。

自分もそうでしたが、強い意志があれば目標は必ず実現できます。私は34歳で警視庁に入庁しました。警察学校の教場の中では一番年上で、15歳以上離れた同期もいます。「若い子には負けない」という気持ちで臨みましたが、社会経験があることから様々な面で余裕を持って学校生活を送ることができました。転職されて入校する方は、ぜひ、「学校生活を楽しむ」という気持ちを大切にしてください。

令和2(2020)年
入庁
令和3(2021)年
町田警察署へ卒業配置 地域第一係
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