VOICE先輩の声
術科指導を通じて
強さと心を鍛える。
玉川警察署 教養係
巡査部長
富山県出身
警察官である父に憧れ、幼少の頃から自然と警察官を目指していたことや、柔道で培った精神力と体力を日本で一番大きな警察組織で生かしたいと思ったことから、警視庁を志望しました。現在は、柔道助教兼逮捕術助教として、主に警察署の警察官に柔道と逮捕術の術科訓練指導のほか、保育園や幼稚園など部外からの依頼を受けて行う職員向けの不審者侵入訓練や護身術などの指導、警察署での少年柔道指導を担当しています。
道場では、特に若手警察官と関わる機会が多く、訓練を通じて警察官としてたくましくなっていく彼らの成長を見ると指導者としてやりがいを感じます。また、実際に刃物を使用した交番襲撃事件が発生した際、対峙した警察官2名は日頃の訓練を実践して怪我一つすることなく迅速に犯人を制圧検挙し、術科指導者としてとても誇らしく思いました。
警察官は、いざ凶悪犯と対峙すれば、ひるまず立ち向かい、自らは被害を受けずに制圧しなければなりません。そのため、私の術科訓練の指導が警察官の現場での執行力の強化、受傷事故防止、さらに都民の命を守ることにつながります。また、警察術科の重要な役割として、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神と相手に対する敬意や思いやりの「心」を育てることも重要です。そのため、指導者自身が幅広く学び続ける姿勢を示し、「心」の指導者として、模範となるよう自己研鑽を積み重ねていくことを心掛けています。
私は、入庁してから柔道の本部特別訓練員として全国警察柔道選手権大会(団体戦)で3度の優勝と同大会(個人戦)で準優勝を果たし、全日本柔道選手権大会にも警視庁を代表して3度出場しました。署員全員の心・技・体の向上はもちろんのこと、警視庁から柔道のオリンピック金メダリストを輩出するのが私の夢です。
2年前、職場の同僚に誘ってもらったのがきっかけで釣りにハマっています。日によって釣れるポイントが異なるので毎回のように試行錯誤していますが、ジギングという釣り方でワラサを5本釣った時はうれしかったです。家に帰って釣った魚を自らさばくのは大変ですが、釣れたての魚のおいしさは格別。いつかマグロを釣ってみたいです!