VOICE先輩の声
悲惨な交通事故を無くすため
安全・安心な道路環境を
実現する。
交通規制課 安全施設第一係
主事
千葉県出身
子供の頃から車や電車などの乗り物が好きで、大学では交通工学を専攻していました。将来は、交通分野で多くの人のためになるような仕事に就きたいと考え、日本で最も人口や交通量が多く、他道府県に比べてより複雑な道路環境の首都・東京で都民の声を聴きながら安全・安心な道路を作り上げていきたいと思い、警視庁に入庁しました。安全施設第一係は、主に道路の新設・改築時において予見される交通事故を防止するために道路管理者との道路設計協議や交差点改良などによる交通安全対策の検討、重大交通事故発生場所における再発防止、通学路の安全確保などを目的とした道路管理者への交通安全施設整備の要請などを行っています。
道路の新設・改築において様々な関係者と協議し、安全・安心な道路環境を実現することによって悲惨な交通事故を無くすことに直接貢献できるのがやりがいです。高齢者の多い居住エリアで、横断歩行者の安全対策として23区内で初となる「無信号二段階横断歩道」の設計に関わった時のことです。信号のない横断歩道を分割し、車道の中央部に「交通島」と呼ばれる歩行者の待機所を設置することで、2回に分けて片側車線ずつ渡る横断歩道が完成して、実際に歩行者が利用している姿を見た時や利用者から感謝の声を頂いた時は、仕事に対する誇りとやりがいを実感しました。
道路の新設や改築における設計協議では、地元住民や道路利用者などから利便性の向上を求める声が多くある中で、時には利便性よりも安全性を優先する必要があり、そのバランスを保つのが難しくもあります。安全性と利便性の双方を兼ね備えた最適解を導き出すために、様々な人の意見に耳を傾け、丁寧に検討を重ねることを心掛けています。また、「安全・安心な道路を実現し、悲惨な交通事故を1件でも無くす」という揺るぎない信念の下、交通技術職員として更なる交通分野の知識と技能を身に付け、誰からも信頼されるプロフェッショナルになることを目指しています。
ふだんの業務や現場経験などを積み重ねることで交通安全対策のセンスを磨き、培った道路交通に関する知識や技能を後輩に伝授していきたいと考えています。また、無信号二段階横断歩道などの先進的な安全対策について、今後も知見を深めるために大学の研究論文や専門書をはじめ、学会などにも積極的に参加して更なる知識の習得に努めていきます。
高校時代から草野球チームに所属しており、毎週日曜日は都内のグラウンドを借りて同年代の社会人や学生たちと一緒に練習や試合をしています。私の所属するチームが参加するリーグは1年かけて10チームの総当たり制となっています。目標はもちろん優勝です!