令和6年度警視庁採用サイト Metropolitan Police Department

WORK LIFE BALANCE

仕事と育児の両立

警視庁では、仕事と育児を両立させながら
男女ともに長く働き続けられる職場環境が整っています。
ここでは、仕事と育児を両立している職員に
どのように両立を図っているかなどそれぞれの立場で伺いました。

病と闘う妻と
幼い子供たちを支えるため
育児休業を取得しました。

小岩警察署 警務係 巡査部長 2014年入庁

Q 現在の仕事内容を教えてください。

警務係は、警察署の運営を行う係です。警察署全体の動きを把握し、全ての署員が働きやすい環境を整える役割を担っています。業務内容は多岐にわたりますが、その中で私は主に、パソコンやUSBなど各種端末等の保守管理、拳銃の管理、全署員が申請する超過勤務手当や特殊勤務手当などのシステム管理を担当しています。言わば縁の下の力持ち的な存在ですが、地域の安全・安心を守るために現場の第一線で奮闘する警察官の活動を支えられることに、日々やりがいを感じています。また、日頃から周囲に何気ない声掛けをすることで職場内のコミュニケーションを活発化させ、誰もが気軽に意見を発信し、互いに助け合える職場環境を構築することにも注力しています。

Q 自身が活用した育児支援制度は?

・出産支援休暇
・育児休業
・育児参加休暇
・子どもの看護休暇

Q 特に利用してよかった育児支援制度は?

最長で3年間取得できる育児休業です。令和3(2021)年の秋、妻が難病を発症して入院することとなりました。当時2歳の長男と0歳の次男という幼い子供2人を抱え不安でいっぱいの私に、上司が親身になって勧めてくれたのが育児休業制度でした。「父親はお前しかいないのだから、今は家族のそばにいてあげなさい。」という上司の力強い言葉に後押しされ、同年10月から約2か月間の年次有給休暇と半年間の育児休業を取得しました。病と闘う妻や幼い子供たちのそばにいられたことは大変ありがたく、利用して良かったと心から感じています。

Q 育児に対する周囲の理解度は?

妻の入院は思いがけない急な出来事でしたが、上司や同僚が自分の事のように心配し、仕事面や精神面においても全力でフォローしてくれました。支援制度の利用について体験談を交えて助言してくださったり、休業中にも電話で「元気にしているか」と気に掛けて頂いたりと、助け合いの精神が根付いていることを実感するとともに、気持ちが楽になって救われたことを鮮明に覚えています。妻が無事退院して私も職場復帰することができ、今後は私が受けた恩を周囲に返していくため、育児休業を利用した経験者として、これから育児や介護に励む方々を支えられる存在になりたいです。

Q 家庭円満のために心掛けていることは?

妻と私が互いに負担を抱え過ぎることがないように、育児も家事もできることは自分でやることを心掛けています。例えば、仕事に行く前に必ず一つ家事を済ませることや、毎日の食事に感謝して皿洗いは自分がすることをマイルールとして実践しています。また、それぞれ自分の時間を確保することも大切です。私が子供を見る日は妻が友人とランチに出掛け、逆に妻が子供を見る日は私が同僚とゴルフに行くなど、互いを尊重し合うことが家庭円満の秘訣であると感じます。もちろん家族4人で出掛けることも多く、最近は4歳と2歳に成長した子供たちや妻と一緒にキャンプを楽しんでいます。

育児とキャリアの
両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

約4万7,000人もの職員が在籍する警視庁では、各種支援制度が充実しているだけでなく、その組織力を生かした助け合いの風土が醸成されています。私のように急な育児休業の取得などにも、柔軟かつ親身に対応してくださる心強い上司や同僚がたくさんいます。また、昨今はワークライフバランスが一層重視され、一人一人が自分らしく働くことのできる職場環境の整備が進んでいます。男女を問わずキャリアと育児や介護が両立できる警視庁で、共に充実した日々を送りましょう。

子育て支援制度によって
刑事の仕事を諦めずに
第一線で働き続けています。

立川警察署 刑事総務係 巡査部長 2007年入庁

Q 現在の仕事内容を教えてください。

刑事総務係で、警察署の事件記録や送致記録の管理をはじめ、業務に使用する物品や書類などの管理、システム刷新に伴う教養の実施、事件記録の照会対応など捜査が効率良く進むように整えています。特に、事件記録や送致記録の管理では、各警察署や他道府県警察との調整もあり、難しいながらもとても勉強になります。
また、私は8日に1度、当番勤務にも就いており、事件が発生すると現場に臨場し、初動捜査などに当たるほか、取調べなど事件処理も行っています。当番勤務は午前8時30分から翌朝の午前9時30分までが勤務時間となりますが、その間は当庁交通捜査課で勤務する夫が二人の子供の育児をしています。

Q 自身が活用した育児支援制度は?

・妊婦通勤時間
・母子保健健診休暇
・妊娠出産休暇
・育児休業
・部分休業
・子どもの看護休暇
・第一線の刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度(けいさぽ制度)

Q 仕事と育児の両立で心掛けていることは?

ふだんの日勤勤務では保育園の送りがあるため、1日2時間以内で取得できる「部分休業」を利用し、出勤時間の30分を取得して午前9時から勤務に就いています。そのため、勤務中は優先順位を付けて速やかに処理するよう心掛けています。また、当番勤務では、「けいさぽ制度」によって子育てに支障がないよう私と夫の所属間で勤務調整をしてもらっています。当番勤務は体力的にきついときもありますが、良い意味で仕事と育児の切り替えができ、どちらも前向きに取り組む気持ちになれますので、改めてこれらの制度があって良かったと実感しています。いずれにしても、「無理をし過ぎない」「休むときは休む」「家族や職場の方々への感謝を忘れない」ことが大切です。

日勤勤務:8:30~17:15 当番勤務:8:30~翌9:30

Q 育児に対する周囲の理解度は?

私は、第一子と第二子の出産が続き、約3年半ぶりの復職でした。同時に巡査部長への昇任もあり、「子育てしながら巡査部長が務まるのだろうか」と不安でいっぱいでしたが、周囲に子育て中の女性職員が多くいて、いろいろと話を聞いてもらったり、アドバイスを頂いたりして気持ちが楽になりました。また、私の周りにも子育てに奮闘中の男性職員が数多くいますが、日々の送り迎えだけではなく、子供の行事に参加したり、急な発熱などで「子どもの看護休暇」を取得したりする職員も増えています。私が入庁した当時と比べて福利厚生制度はますます充実していますし、周囲の方々もしっかりとフォローしてくれます。

Q 共働きをする上で工夫していることは?

夫婦の間で家事の分担は特に決めず、「気付いた方がやる」「手の空いている方がやる」「得意な方がやる」「何かしてもらいたいときは、はっきりと声掛けする」など、これらをお互いに意識することでうまく分担できるようになりました。また、「自分の時間を作る」こともストレスを溜めず日々を頑張るために重要です。ふだんはどうしても子育てに掛かりきりになってしまいますが、たまに夫と交代で外出したり、子供が就寝したら夫婦で一緒にドラマを見たりするなど自分の時間を作ってリフレッシュすることも大切にしています。

育児とキャリアの
両立を考えている方に
メッセージをお願いします。

家族や職場の方々の協力は必要ですが、「警察官を続けたい」という気持ちや「この仕事が好き」という気持ちさえあれば子育てしながらでも仕事は続けられますし、周囲も一所懸命にサポートしてくれます。また、職場には同じように子育てをしながら仕事を頑張っている男性・女性職員も多くいて、その人たちの存在がとても励みになります。私自身、今後も刑事として第一線で活躍したいと考えています。警視庁は子育て支援制度も充実していますので、是非一緒に頑張りましょう。

妊娠・出産・育児に
関する制度

警視庁では妊娠・出産・育児に関する制度を充実させることで、
安心して仕事と育児を両立することができる職場作りを推進しています。

警視庁における女性の
活躍推進に向けた取組

警視庁では、「女性活躍推進プロジェクト」(リーダーに女性警視を起用)を設置し、女性職員のキャリア形成や良好な職場環境の構築など、組織を挙げて女性の活躍推進に取り組んでいます。
警視庁における女性の活躍推進に向けた取組(警視庁ホームページ)