Q 警察官を志したきっかけは?
高校生の時にバイクで交通事故に遭い、慌てる私に優しく誠実に対応してくださった警察官の姿に憧れを抱いたことが最初のきっかけです。高校を卒業後は地元の沖縄県を離れ、首都圏の大学に進学し、工学部で情報システムを専攻しました。その中で、年々巧妙化・悪質化するサイバー犯罪に対峙する警視庁の「サイバー犯罪対策課」に興味を持ちました。そして、大学での学びを生かして、首都・東京から日本全国の治安維持に貢献したい、という思いで警視庁を志望しました。
Q ご自身が受講した企業研修は何ですか?
・サイバーセキュリティ研修
Q 受講したきっかけや目的は?
令和2(2020)年に情報管理課へ配置換となり約1年が経過し、警視庁の基盤システムを安定稼働させる業務を理解してきたと感じていた頃、上司から「サイバーセキュリティの専門性をより深めるため、民間企業への研修に参加してみないか?」と声を掛けていただきました。自らのスキルアップだけでなく、警視庁全体におけるセキュリティレベルの向上につながると考えた私は、迷うことなく参加を決意し、1年間の研修が決まりました。
Q 企業研修中の学習や生活面で心掛けたことは?
研修先の民間企業は、業界屈指のサイバーセキュリティ技術を駆使し、デジタルトランスフォーメーションに対応する日本中の企業を支えている会社です。全ての社員がサイバーセキュリティのプロフェッショナルであるため、彼らから多くを学べるよう自ら積極的にコミュニケーションを取り、様々な話を聞くよう努めました。聞いたことのない専門用語を耳にすることは日常茶飯事でしたが、分からないことはそのままにせず、自身で納得いくまで調べて内容を理解し、知識を少しずつ増やしていくことを心掛けました。研修を終えた現在も、新たなサイバー攻撃手法などの最新情報を習得することが日課となっています。
Q 企業研修を受講したことで成長したことは?
民間企業はその専門分野で利益を出していかないと存続できないため、社員一人一人がプロフェッショナルとしての自覚を持ち、高い専門性を武器に、常に質の高いサービスを提供していることを改めて実感しました。そのような環境に1年間身を置いたことで、サイバーセキュリティの専門性が高まったことはもちろん、常にプロフェッショナルとしての意識を持たねばならないと気合いが入りました。
Q 現在の業務にどのように生かされていますか?
研修を終えた現在は、再び情報管理課の業務に携わり、セキュリティチームの一員としてサイバー攻撃や不正プログラムから警視庁の基盤システムを守っています。不正プログラムに対する知見が広がったことで、セキュリティログを調査することにより、警視庁の基盤システムに対するサイバー攻撃の有無をより詳しく確認できるようになりました。また、基盤システムの管理・運用に関わる民間の業者と高度な専門用語を用いて議論ができるようになったことで、警視庁全体におけるセキュリティレベルの向上に貢献できていると感じます。
- 平成28(2016)年
- 入庁 小松川警察署へ卒業配置 地域第二係
- 平成30(2018)年
- プログラマ要員養成講習
- 令和2(2020)年
- 情報管理課へ配置換 インターネット基盤第一係(現 基盤運用第三係)
- 令和4(2022)年
- 基盤運用第三係 サイバーセキュリティ研修(民間IT企業へ1年間の部外派遣)
- 令和5(2023)年
- 部外派遣解除 基盤運用第三係