警視庁で活躍する転職者 プロスポーツ選手
野球を通じて培った
集中力・忍耐力・団結力を生かす。
PROFILE
留置管理第二課 護送第五係
巡査長
2017年入庁 沖縄県出身
- 2017年
- 武蔵野警察署 地域第四係
- 2018年
- 配置換第四機動隊 第一中隊
- 2022年
- 研修等大型運転免許取得教習
- 警備係
- 2024年
- 配置換留置管理第二課 護送第五係

前職の仕事内容
小学生の時から野球チームに入って野球をしていました。中学、高校と野球を続け、高校2年生の時に甲子園で投手として試合に出場することができ、ドラフトでプロ球団に入団しました。最初の球団で約8年間、トライアウトで契約した球団で半年あまりプロ野球選手としてプレーをしました。厳しい練習を続けながら、長年野球という一つのことに打ち込んできた経験は、人生において大きな自信になりました。そして、今後も誇りをもって取り組める仕事がしたいという思いにつながりました。
入庁の経緯
子供の頃から野球一筋だったため、プロ野球選手を引退することが決まった時にも次にどんな仕事をするかは全く考えていませんでした。妻にも相談しながら、いくつかの職業を検討する中で、「自分の子供にかっこいいと思ってもらえる仕事がしたい」と思い、警察官を目指すことを決めました。公務員で給料や休みが安定していることも魅力でしたし、体力面でも自信がありました。ただ、決心してから試験まで2か月ほどしかなく、グローブをペンに持ち替え、人生で最も真剣に勉強をする日々を過ごしました。警察学校では、自分の高校時代を思い出しながら、年齢の離れた同期と共に必死になって勉強や訓練に取り組み、心機一転、新たなキャリアを踏み出すことができました。



現在の担当業務とやりがい
留置管理第二課で、各警察署に留置されている被留置者を裁判などの際に車両で護送する業務を担当しています。護送業務は人権への配慮を第一に、被留置者の生命・身体の安全確保に気を配っています。留置管理第二課の前に配属されていた機動隊では大使館や国会での行事の警備をしており、時にはサミットなどの大規模警備にも従事していました。そうした業務に比べると護送の仕事は表に出ることはなく、交番勤務のように都民の方から「ありがとう」と声を掛けてもらう機会もありませんが、日本の治安を守るという点に変わりはなく、誇りと使命感を持って業務に当たっています。

今に生きる前職の経験
野球をプレーする中で培った集中力や忍耐力、団結力は、最初の交番勤務から機動隊での警備、現在の留置管理第二課での護送業務まで、全ての業務の基礎として生きています。また、警視庁という警察組織も野球も、チームプレーという点で共通する部分が多くあります。選手時代、試合中はそれぞれのポジションでベストのパフォーマンスを出すべく努めつつ、もし誰かがミスをすればフォローをし、全員で勝利を目指してきました。警視庁でも、各自が責務を果たしつつ、係が一体となってより良い成果を出すために全力を尽くすことに変わりはありません。上司や同僚との積極的なコミュニケーションを通じて、信頼関係を築いています。アスリート時代に経験したことや当時の努力を生かすことができる警察官は、アスリートのセカンドキャリアとして向いていると感じています。