Work-life balance

警視庁では、仕事と育児を両立させながら男女ともに長く働き続けられる職場環境が整っています。
ここでは、仕事と育児を両立している職員にどのように両立を図っているかなどそれぞれの立場で伺いました。

仕事と育児の両立メインビジュアル
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育児を通じて、視野の広がりや
精神的な成長を実感。

PROFILE 上野警察署 組織犯罪対策係
巡査長 群馬県出身

現在の仕事内容を教えてください。
組織犯罪対策係で主に外国人の犯罪を取り扱っています。外国人による犯罪には、たとえば入管法(出入国管理及び難民認定法)では、不法滞在や偽装滞在、不正なクレジットカードを使った犯罪などがあり、強盗や窃盗事件も発生しています。組織的に行われているものも多く、摘発や対策のための情報収集が重要です。捜査においては言語や文化の違いによる難しさを感じることもありますが、「この国を守る」という強い信念と誇りを持って職務に向き合っています。
自身が活用した育児支援制度は?
  • 出産支援休暇
  • 育児参加休暇
  • 育児休業(1か月)
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特に利用してよかった育児支援制度は?
配偶者の出産前後の期間から取得できる「出産支援休暇」と「育児参加休暇」です。第二子となる次女の出産にあたって2歳の長女の育児をする必要があったため、妻の入院前から取得できて助かりました。コロナ禍だったため出産に立ち会って励ますことはできませんでしたが、長女と共に留守を守ることでサポートしました。妻の退院後から取得した1か月の「育児休業」では、家事全般と長女の育児のほか、次女の育児に忙しい妻が少しでも休めるように努めました。
育児に対する周囲の理解度は?

出産や育児に関する休暇や休業を申請するにあたり、私自身には、「仕事で迷惑がかかってしまうのでは」という遠慮がありました。けれど、周囲からは温かい言葉をかけてもらい、年齢の離れた男性の上司からも「自分のときにはなかった制度なので、ぜひ取得してほしい」と背中を押してもらいました。人材が豊富で制度の整っている警視庁だからこそ、周囲の人たちも、育児をする人を心から応援できるのだと思います。

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家庭円満のために心掛けていることは?
私は休みの日の過ごし方に優先順位を設けていて、1番目が子供たちと思い切り遊ぶこと、2番目が妻にゆっくり過ごしてもらうこと、3番目が家事をすることです。そのため、私が娘を連れて外に遊びに出掛けて妻に自由な時間を過ごしてもらい、帰宅後に家事をするという過ごし方がほとんどです。私は娘たちと遊ぶことも家事をすることも好きなので、まったく苦ではありません。育児も家事も自分が心から楽しんでやることが、我が家の家庭円満の秘(けつ)です。
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MESSAGE

育児とキャリアの両立を考えている方にメッセージをお願いします。

家族とともに暮らす中で、育児ができる期間は限られています。家族とのかけがえのない時間を過ごすために、男性もぜひ育児休業などの支援制度を積極的に利用してほしいと思っています。また、育児を経験したことで、仕事においても様々な立場や状況にある方への理解が深まり、視野が広がりました。育児は成長に繋がります。自分をもう一回り成長させるためにも、支援制度を積極的に活用して、仕事もプライベートも充実させてほしいと思います。

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周りへの感謝を忘れず、
母としても刑事としても挑み続けていきます。

PROFILE 荒川警察署 刑事総務係
巡査部長 埼玉県出身

現在の仕事内容を教えてください。
刑事総務係は、日々事件の最前線で悪と対峙する刑事課員が、効率よく快適に仕事ができるよう支援する役割を担っています。業務に使用する物品や書類の管理、捜査に使用するシステムの刷新に伴う署員への教養のほか、事件が発生した際は、防犯カメラの回収や解析といった初動捜査にも従事しています。初動捜査では、防犯カメラにデータが残っているうちに証拠となる映像を迅速・的確に見つけ出す必要があり、忍耐強さが求められます。一筋縄ではいかないことも多いですが、特殊詐欺や窃盗、暴行等、分野を越えて様々な事件に携わり、事件を解決に導く証拠を見つけ出すことができた際には大きな達成感が得られます。
自身が活用した育児支援制度は?
  • 妊婦通勤時間
  • 妊娠出産休暇
  • 育児休業
  • 部分休業
  • 子どもの看護休暇
  • 第一線の刑事組織犯罪対策警察職員サポート制度(けいさぽ制度)
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仕事と育児の両立で心掛けていることは?
育児支援制度をはじめとする様々な制度を積極的に活用し、無理をせずメリハリをつけて仕事に取り組むことを心掛けています。ふだんの勤務では3人の子供の送り迎えがあるため1日2時間の「部分休業」を取得していますので、勤務時間内にやるべきことの優先順位を明確にして業務に励んでいます。また、8日に1度の当番勤務(午前8時30分から翌朝午前9時30分まで)の時には、当庁捜査第二課に勤務する夫が「フレックス日勤」を活用して育児をしているほか、子供が急に体調を崩した時には、「子どもの看護休暇」を利用し、どちらかが休みを取得します。近くに住む実家の両親を頼ることもあり、一人で溜め込まないことを何よりも心掛けています。
育児に対する周囲の理解度は?

第一子と第二子の出産後は約3年ぶりの復職と同時に巡査部長への昇任もあり、不安と焦りでいっぱいでした。しかし実際に働き始めると、男女を問わず同じく子育て中の同僚が親身に話を聞いてくれましたし、保育園から急な呼び出しがあった際は「あとは任せてお迎えに行ってあげて」と背中を押してくれる先輩や、運動会等の学校行事の時には進んで休みを調整してくれる上司に囲まれ、組織一丸となって育児をサポートする意識が浸透していることを実感しました。また「けいさぽ制度」では、仕事と育児を両立する職員の座談会が定期的に開催されるので、子育ての悩みや喜びを共感できる職員の輪を広げています。

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共働きをする上で工夫していることは?
互いに仕事も家庭も自分らしく大切にできるよう、話し合いを行い、家事や育児の分担は決めずに「手の空いている方が取り組む」と決めて実践しています。夫が休みの時には、キャンプに連れて行ったり、お昼ご飯を作ったりと、積極的に子供たちとの時間を大切にしてくれるので助かっています。また慌ただしい日々の中でも、時には自分だけの休息時間を取ることを意識しており、月に数回ある当番勤務終了後には、マッサージに行ったり、買い物をしたりとリフレッシュしています。お互いへの配慮や感謝を忘れないことが夫婦生活を続けていく秘訣です。
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MESSAGE

育児とキャリアの両立を考えている方にメッセージをお願いします。

仕事と育児の両立はもちろん大変なことも多いですが、家族や職場の上司、同僚たちのサポートのおかげで、楽しく充実した日々を過ごせています。思い切ってやってみれば、実際何とかなるもの。また私自身も育児支援制度を活用した経験者の一人として、今後同じような境遇にある方々の力になりたいと考えていますので、ぜひ頼ってください。警視庁には、皆さん一人一人の自分らしいキャリアを実現できる環境があります。

妊娠・出産・育児に関する制度

警視庁では妊娠・出産・育児に関する制度を充実させることで、
安心して仕事と育児を両立することができる職場作りを推進しています。

  • 妊娠

    妊婦通勤時間女性職員のみ

    通勤時の交通混雑を避けるための休暇

    妊娠出産休暇女性職員のみ

    14〜16週

  • 誕生

    出産支援休暇配偶者のみ

    配偶者の出産に当たり、子の養育その他家事を行うための休暇

    出産祝金

    子ども一人につき、2万円が支給されます。
    配偶者も組合員の場合、それそれ給付を受けられます。

    育児参加休暇配偶者のみ

    配偶者が出産する際、出産に係る子又は中学校就学前の上の子の養育等の休暇

    出産費・家族出産費

    支給額は、出産費・家族出産費ともに、令和5年4月1日から50万円(医療機関が産科医療保証制度未加入である場合は48万8千円)です。

    出産費附加金・家族出産費附加金

    出産費、家族出産費が支給されれる際に、附加される給付金です。支給額は、【第1子 3万円】【第2子 6万円】【第3子以降 10万円】です。

  • 産後

    小学校
    入学

    育児のための時差出勤両方とも

    小学校6年までの子を養育するため、始業時間を繰り上げ又は繰り下げて勤務できる

    育児休業両方とも

    満3歳の誕生日の前日まで

    育児休業手当金

    標準月額報酬に応じて満0歳まで支給されます。

    部分休業両方とも

    小学校修学の始期に達するまで取得可能(給与減給あり)

    子どもの看護等休暇両方とも

    年5日、子が複数の場合は10日

その他の支援

  • 支援制度

    所属で指定された「子育てアドバイザー」に、職員の仕事と育児の両立支援に関する相談をできる制度や、警察署の刑事組織犯罪対策課の捜査員に特化した「けいさぽ制度」により勤務調整等ができる制度があります。

  • 親子イベント

    家族間や親同士のコミュニケーションを深めることを目的とした子育てイベントや親子体験教室を無料で開催しています。

  • 育児支援サービス

    ベビーシッター事業者や保育施設を利用する場合は割引料金で利用することができます。また、掛かった費用に対する補助制度もあります。

妊娠症状対応休暇/母子保健健診休暇/育児短時間勤務/産前産後休業掛金免除/出産費・出産費附加金/家族出産費・家族出産費附加金/育児休業手当金/出産祝金/フレックス日勤 など

警視庁における女性の活躍推進に向けた取組

警視庁では、「女性活躍推進プロジェクト」(リーダーに女性警視を起用)を設置し、女性職員のキャリア形成や良好な職場環境の構築など、組織を挙げて女性の活躍推進に取り組んでいます。