特別捜査官 サイバー犯罪捜査官

解析により証拠を見つけ出し、
サイバー犯罪を摘発に導く。
PROFILE
生活安全部
警部補 神奈川県出身
- 2013年
- 少年育成課
- 2019年
- サイバー犯罪対策課
- 2019年
- 昇任警部補に昇任
- サイバー犯罪捜査官の役割とは?
- 特別捜査官として、近年増加の著しいサイバー犯罪の捜査を担当しています。サイバー犯罪と一口に言っても、不正アクセス行為やマルウェアなどのウイルス犯罪、電磁的記録に関する犯罪など多種多様ですが、所属する係で担当しているのは不正アクセス行為と、それを端緒とした各種犯罪です。捜査で押収した証拠品の解析や、差押え対象となったコンピューターなどの見極め、法令上でどの犯罪に当たるのかを判断する擬律判断が主な業務ですが、他の捜査員と共同で捜査方針の検討や捜査書類の作成も行うほか、張り込みといった通常の捜査業務にも携わっています。
- サイバー犯罪捜査官を目指したきっかけ
- 前職では、ソフトウェア開発会社のシステムエンジニア兼プログラマーとして、主に官公庁向けのアプリケーションやシステムの開発を行っていました。2010年代初頭はサイバー犯罪関連のニュースが世間を賑わせ始めた時期で、急速なITの高度化と各種事業のシステム化、それに対する法整備の遅れなどは明らかで、「今後も一層サイバー犯罪が増加するのでは」という強い危機感を抱いていました。自分自身がこれまで培ってきた知識と技術を生かしてサイバー犯罪を撲滅し、国民の安全な生活に向けて貢献したいと強く思い、特別捜査官を志望しました。

- 採用選考に向けた対策
- 学生時代の就職活動は、民間企業のみの受験でした。この転職活動を始めるまで、「公務員試験とはどのようなものか」「どのような問題が出題されるのか」を全く考えたことがなかったため、まず通常の公務員としての試験分野を集中的に勉強しました。また「警察官にはどのようなことが求められるのか」など、警察そのものについて、可能な範囲で情報収集に努めました。
- サイバー犯罪捜査官のやりがい
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サイバー犯罪捜査官の下には、「最後の頼みの綱」として、困難な事案の相談や解析依頼が多く寄せられます。実際に多大な労苦を伴う事案も多いですが、「よし、自分が何とかしてみせる」という気概を持ち、大きなやりがいを感じながら一つひとつの業務に臨んでいます。周囲からの厚い信頼こそが、仕事への高い意欲の源泉です。また、今でも印象に残っているのが、少年育成課の時に児童買春の事件捜査で押収した被疑者のパソコンを多角的な視点から解析し、他の捜査員では見つけ出せなかった、検挙につながる証拠を発見したこと。被疑者検挙によって、被害者の無念の思いを晴らすことができ、「警察官としての職務を全うできた」という大きな達成感に包まれました。

- これからの目標
- 今後については、常に事件捜査の最前線で自分の知識・技術を役立てる道もあれば、幹部を目指し、管理する立場として事件捜査を指揮する道もあります。どちらの道を進んでも困らないよう、技術職員としての側面と、警察幹部としての側面の両面から研鑽を続けていきたいと考えています。また、警察庁内にサイバー警察局と重大事件の捜査を担うサイバー特別捜査部が新たに発足し、警視庁も含めた全国警察が連携してサイバー犯罪の撲滅を目指しています。海外の捜査機関との連携も活発に行っており、今後は国境を越えた捜査もより円滑に展開できるようになります。国際的なサイバー犯罪の場で日本の捜査官が活躍する未来の実現に向けて、私も微力ながら貢献したいと思っています。
- 転職経験者だから分かる「警視庁」
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警視庁は、民間企業と比較しても職員数が多いこともあり、特に事件捜査など一人だけではできない仕事の際は、困っている誰かを助けることのできる強いチームワークがあります。また、警視庁には全国警察の中でも屈指のサイバー関連装備資機材が揃っているほか、豊富なノウハウも蓄積されています。警視庁150年の歴史を通じて多くの事件や事案が取り扱われてきた中で、個人個人の経験が情報共有されて、かけがえのないノウハウとして連綿と受け継がれています。これらの点は、全国警察をけん引し、日本を守る警視庁だからこそ持ち得ている魅力です。業務を通じて、今後も魅力的な組織であり続けるはずと、強く実感しています。

