VOICE
先輩の声PROFILE
一人ひとりの、わたしらしさ。
特殊詐欺対策本部 統計担当
巡査部長
東京都出身
幼少期から体を動かすことが好きで、小学校から高校までは野球に打ち込み、白球を追いかけ、泥だらけになりながら練習に励んでいました。勝利を掲げて切磋琢磨したチームメイトとの絆は一生ものです。仲間を思いやる大切さは、その後の大学生活、警察官になった今でも私が大切にしていることの一つです。
2008年 | 入庁 代々木警察署 地域第四係 |
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2010年 | 警護専科 |
2011年 | 三宅島警察署 地域係(駐在所) |
2012年 | 交通係 |
2013年 |
蒲田警察署 地域第四係 交通執行係 |
2014年 | 巡査部長に昇任 高島平警察署 地域第四係 |
2015年 |
幹部組織犯罪対策任用科 留置係 新任留置・護送係員実務講習 知能犯捜査係 |
2017年 | 組織犯罪対策係 |
2019年 |
国際組織犯罪捜査専科 大島警察署 警務係 |
2021年 | 地域係(駐在所) |
2022年 | 犯罪抑止対策本部 犯行ツール対策担当 支援担当 |
2024年 | 特殊詐欺対策本部 支援担当 |
2025年 | 匿名・流動型犯罪グループ対策本部 統計担当 |
大学生の時に交通事故に遭い、不安を抱く私に真摯に寄り添い温かい声を掛けてくださった警察官に憧れたのが入庁のきっかけです。野球で培った体力や気力を生かして、困っている人の役に立ちたいという思いから、生まれ育った東京で警察官になることを決めました。匿名・流動型犯罪グループ対策本部は、特殊詐欺等を敢行する匿名・流動型犯罪グループに対する取締りや被疑者の検挙、犯行ツールの遮断、実行犯を生まないための対策及び防犯対策などを目的に、2025年に設立された組織です。私は統計担当として、全庁で発生している特殊詐欺事件等の被害状況や最新の手口を集計・分析し、一件でも被害を減らせるように務めています。
世代を問わず多くの人がスマートフォンを持ち歩く昨今、匿名・流動型犯罪グループが関与するメールやSNSを悪用した特殊詐欺等の被害が急増しています。また、インターネットバンキングが普及したことで、時間や場所を問わずに多額の振込みが可能となり、被害額も上昇傾向にあります。社会情勢の変化やテクノロジーの進化に伴って、犯罪の手口がより巧妙化・複雑化する中、被害状況を収集・分析し、有効な対策を模索する現在の仕事は決して容易ではありませんが、全国警察の最重要課題である匿名・流動型犯罪グループ対策に従事し、都民の安全・安心に直接貢献できることは、この仕事の何よりのやりがいです。
事件捜査や取締りなど、様々な匿名・流動型犯罪グループ対策本部の活動の中で、特に被害の多い特殊詐欺に対する有効性の高い対策の一つが広報活動です。実際の被害事例を都民に広く周知することで、詐欺への認識を深め、「自分も被害に遭うかもしれない」との危機感を高めることを目的に展開しています。その際は、実際に被害に遭われた方の心情への配慮はもちろん、捜査の支障にならないよう考慮するなど、細心の注意を払った発信を心掛けています。また、対策本部では日々の広報活動に加えて、各種団体や協力企業と連携した広報イベントを随時開催しており、都民の防犯意識の醸成に努めています。
匿名・流動型犯罪グループ対策本部の新設と同時期に、全国警察の捜査員が取り締まるべきターゲットの検挙に向けた捜査に当たる「匿流ターゲット取締りチーム(T3)」が発足し、先に運用中の「特殊詐欺連合捜査班(TAIT)」とともに大きな成果を上げています。時代の要請に応える形で警視庁も体制整備を進めており、自分もその変化に対応しながら成長していきたいと思っています。困っている人の役に立ちたいという初心を忘れず、犯罪被害の減少のために、できることを着実に積み重ねていきたいです。
6:00 | 起床、ストレッチ |
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6:30 | 朝食 |
8:30 | 出勤 |
9:00 | 特殊詐欺発生状況の確認 |
10:00 | 対策の検討と分析 |
12:00 | 休憩、昼食 |
13:00 | ATM警戒、広報活動 |
15:00 | 各警察署での教養実施 |
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16:30 | 帰庁、書類作成 |
17:15 | 退庁 |
18:30 | 帰宅 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 家事 |
22:00 | 就寝 |
毎年ハーフマラソンやフルマラソン完走の目標を立て、休日はジョギングを欠かさず体力づくりと健康維持に励んでいます。3人の子育てに奮闘しながらも、マラソンで着用するシューズを新調したり、お気に入りのトレーニングウェアを吟味したり、趣味の時間を大切にすることでリフレッシュしています。