VOICE
先輩の声PROFILE
一人ひとりの、わたしらしさ。
施設課 建築第三係
主事
宮城県出身
中学校卒業後、技術者を育成する高等専門学校に進学して実践的な学びを深めました。4年次には積雪地帯の道路に適したコンクリート調合に関する研究で産学連携振興会賞を、また5年次には靴下の着用を補助する装置の開発で特許を取得するなど、些細な問題も見逃さず解決するまで諦めない姿勢が今の仕事にも生かされています。
2016年 | 入庁 施設課 建築第四係 |
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2021年 | 建築第二係 |
2022年 | 建築第三係 |
大工である祖父の姿に憧れて、幼い頃から建築の仕事に興味を持っていました。建設会社等を中心に就職活動を進めていましたが、公務員として働く父からの情報で警察行政職員の存在を知り、全国転勤がなく設計から施工まで一貫して携わることのできる仕事内容に惹かれて迷わず入庁を決めました。建築係は、警察施設の新改築や改修工事をするため、所属からの要望に基づき関係機関と協議を重ねて設計や工事を発注し、受注者に監督員という立場で指導します。警察署や交番、駐在所をはじめ、訓練施設、職員住宅まで様々な警察施設の建築に携わり、若いうちから裁量権を持って活躍できる職場環境は大きな魅力です。
警視庁の施設課では102の警察署を含む約2,300か所もの警察施設を管理しており、そのすべてが首都・東京の治安維持を担う警視庁の活動基盤となるため、日々の安全・安心な暮らしを守る一助になれることを誇りに思っています。公共施設に携わる責任は大きいですが、その街のランドマークとして多くの地域住民から親しまれ、頼りにされる施設を建てるやりがいはとても大きく、地図のみならず人々の記憶に残り続ける業務に喜びを感じています。
最も印象深い仕事が、九段下交番の改築工事です。地域の魅力を生かし親しみのある交番を建築するため、九段下に縁のある楽曲の音符配列に合わせた木のピースを側面にデザインしたほか、建築資材に多摩産材を利用することで自然と調和した温かみのあるイメージを醸成する等、細部までこだわりながら関係各所との調整を進めました。著作権関係の度重なる交渉や施工会社への的確な伝達等、苦労は絶えませんでしたが、2023年の東京都建築技術発表会で最優秀賞を受賞することができ、自信につながる経験となりました。この経験から、警察組織の品位を保ちながらも、社会の変化を受け入れる柔軟さを併せ持った施設を作る大切さと難しさを学びました。
これまで以上に業務の幅を広げていくため、一級建築士の資格を取得することが目標です。将来は、犯罪統計等の各種データや交番勤務員の活動状況を踏まえ、地域のシンボルとなる交番を設計するなど、安全・安心なまちづくりを担っていきたいです。そのためにも更なる知識と技術の向上に努め、これまでにない魅力的かつ実用的な警察施設の建築に挑戦していきます。
5:00 | 起床、犬の散歩 |
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6:00 | 朝食・資格取得の勉強 |
8:30 | 出勤、書類作成 |
10:00 | 設計事業者と打合せ |
11:00 | 交番の設計 |
12:00 | 休憩、昼食 |
13:00 | 工事書類の確認 |
14:00 | 工事現場にて打合せ |
16:30 | 帰庁、書類整理 |
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17:15 | 退庁 |
18:30 | 帰宅、夕食 |
20:00 | 子供の寝かしつけ |
21:00 | 資格取得の勉強 |
22:00 | 就寝 |
アイリッシュ・セッターという大型犬を飼育しており、休みの日には3歳になった子供と妻も一緒に、少し遠出をして緑が一面に広がる公園で愛犬を存分に走らせています。また部署異動がないこともあって、家族が増えたことを機に中古の戸建てを購入。自分好みの自宅に改造するべく、コツコツとDIYを楽しんでいます。